まにわに さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
元祖・妖怪人間
内容が抽象的、象徴的、観念的で、同じ話でも画風によって意味が変わってくると思った。人によって見方が変わってくるとも。
あと、これはこちらの先入観のせいなのだが、原作が絵の勢いで押し切るタイプなのにそうなっていないこと、この絵柄だとセリフで畳み掛けてこそなのにそうなっていないこと、このことで終始戸惑いを覚えた。
{netabare}姿と性格が激変しても問題視しない世界観で、じゃあ何が変わったらというのがないので、人間か悪魔かのやり取りが冗談にしかなっていない。そこに6話で、悪魔になり、では人間ではなくなったのかを冗談で止めておくことで曖昧にされた。この点は結局最後まで曖昧なままで、曖昧なのは前から気になっていたことで、それは、悪魔と決め付けられないよう、アニメ的悪魔の固定観念のない頃の描写で、前時代的な妖怪の表現が多用されていたように感じた。
こうなると、人間も悪魔のようなものと言い出しそうだが、そういうこともなく、さほど重要なことではないとすら思えた。
{netabare}そこで諸々考えた結果…原作の漫画が1巡目で、このアニメは2巡目なのではないか?{/netabare}{/netabare}