take_0(ゼロ) さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
「本の虫」で虫かぶり?ちょっと何言ってるかわからないw。
ちょっと、ケンカ腰なレビュータイトルですがw率直な思いです。
悪意はないのです。
序盤の方は、とても興味深く主人公のエリアーナの一挙手一投足が気になって注目していました。
少し、コンプレックスを持ちながらも、知的で謙虚なエリアーナの個性にとても魅かれました。
また、形式上の婚約者だと信じ切っていたが故のクリストファーへのフラットな態度。
どうなるんかな的な興味がダダ上がりでした。
婚約者としての立場が落ち着き始めたころから始まる、様々な外野からの妨害、宮廷での権謀術数の限りを尽くす者たちが打ち負かされる様子は痛快でした。
そんな中で、エリアーナ自身もクリストファーへの恋心に気づき、膨らませていく様は正に少女漫画のお姫様と王子様の物語でしょう。
私自身は、そう言う少女漫画にご縁は無かったのですが、まぁ、想像ではありますが、そうなんじゃあないかと思った次第です。
さて、この作品を観て、おっさんの心に妙な感慨が宿ってしまいました。
曰く「はてさて、今までたくさんのアニメ作品を観てきたが、この作品のクリストファー王太子ほど聡明で、理知的な王子キャラってみたことがねぇな」と。
アニメ作品、言ってみればおとぎ話の中でのお話にはなりますが「いい男じゃん」と思ってしまった訳です。
オジサンとしては、こういう感想って本当に珍しいな、と自嘲してしまいました。
物語自体は、形だけの婚約⇒(実は子供のころからのガチ恋でした)⇒様々な妨害とトラブルを乗り越え⇒ガチ相思相愛⇒周囲に祝福されての大団円。
そして、がっちりと少女漫画エッセンス。
背中のあたりがくすぐったくなるシチュエーションもいっぱいありました。
といった感じでしたが、私的にはとても涼やかで穏やかで嫌味のない物語だったと思います。
これは主人公のエリアーナの個性とクリストファーの個性故のものだとは思います。
周囲を固めるサブキャラ達もしっかりとこの二人をサポートたり、茶化したり、しっかりと仕事をしていました。
ただ、エリアーナの性格やクリストファーの完璧加減にひっかかる方がもしあられたら・・・違った感想になるかもしれませんw。
ま、これは人それぞれでしょうね。
私的には少女漫画チックな「おとぎ話」として、とても楽しめました。
機会がありましたら、ぜひご覧くださいませ。