「ダンス・ダンス・ダンスール(TVアニメ動画)」

総合得点
73.4
感想・評価
133
棚に入れた
442
ランキング
1022
★★★★☆ 3.8 (133)
物語
3.9
作画
4.0
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.7

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ネタバレ

シボ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

こっちの世界も熱かった!!

母の千鶴が営む五代バレエスタジオの娘、五代 都。
クラスには少年時代、バレエに魅了された経験を持つ元気いっぱいな少年、村尾潤平がいました。
都は潤平のバレエ映えする身体能力を見て自らのバレエスタジオに
誘います。
そんな出会いから始まる
クラシックバレエに情熱をぶつける中学生達の青春物語です。

私の人生で全く接点のなかったクラシックバレエの世界。
前に観た社交ダンスを舞台にした「ボールルームへようこそ」も
知らない世界を知れる楽しさがあって、そこで青春を燃やすストーリーはとても熱くて面白かったので今作も期待しちゃいます。

序盤は思春期真っただ中の潤平が、周りの目、恥ずかしさから
魅力を感じているもののバレエと素直に向き合えません。

私事ですけど娘が長年ダンスをやっています。
年に何回かはダンスコンテストや発表の場に行くことが
あるのですけど、思春期の男子ってまだまだ少ない印象です。

でも中にはいるんです、カッコ良い男子のダンサーが!!
ダンスで表現する喜びを知ってる男の子達は、堂々としてるし
楽し気に踊る姿は目を引きます。

他の人の目なんて関係ない、自分が好きな事を堂々とやっている姿は
素敵です。
カッコよくてその若さでセクシーなんて羨ましい限りです。

好きな世界を堂々とってちょっと違うのかもしれないけど
いい年して自分も最近アニメが好きって自然に言えるようになった気が
します。
好きを周りを気にせずに謳歌出来るって良いですよね。

序盤の潤平は男らしさを履き違えてます。
嫌ってた森 流鶯(るおう)がクラスでの虐めで
無理やり全校生徒の前に一人女装で立つことに。
そこでの圧倒的なパフォーマンスを目撃したのをきっかけに
ようやく潤平はバレエに真摯に向き合うようになります。

正直、流鶯が虐めに合う一連の下りはかなり胸糞が悪かったです。
潤平にしても、その友達にしても人を傷つけた事って
なかった箏になるの?って正直ありました。

4話以降の潤平はそれまでとは打って変わって良いやつに。
そしてこの物語は潤平がバレエが好きだって気持ちをさらけ出して
好きって気持ちに正直になってからが面白くなります。

舞台映えする人っていますよね。
自分が観てきた実際のコンテストとかでもひときわ目を引く、
いつの間にかに目で追っちゃう人がたまにいます。
潤平はそういうものを持っている人なんでしょうね。

そんな力を持つ潤平を流鶯も意識せざるを得ない。

洋舞祭りでの姫を前にした潤平の王子VS悪魔ロットバルトの流鶯。

王子死す場面なのに生き返るシーンに最初笑いましたww
何度でも王子を殺すべく悪魔が乗り移ったかのごとく全身全霊で舞う流鶯は凄みがありました。

審査委員長として潤平を全否定する生川綾子については
最初こういうのを否定する頭の固い人いるよねって潤平と一緒で
自分もそんなふうに思ってました。
でもまさに潤平と一緒で自分も考えが浅いなって思わせる
展開が待ってることに唸ります。

生川でのサマーレッスンで潤平は基礎のなさに凹みます。
謙虚で言われたことを素直に修正する姿。
そんな吸収力の凄さも彼の天才たる所以なんでしょうね。
涙を流して流鶯に誤ることが出来るように成長した潤平に序盤で
感じた不快感はもうありません。

このサマーレッスンでは恋の行方も一気に進展していきます。
女の子達ってON,OFFで変わりますよね~。
バレエでの髪をアップにした姿から普段の髪型に戻ってメイク
した時、そのギャップに自分もですけど男達はやられてたのでないでしょうか。

お互い顔を真っ赤にしながらも大胆過ぎる
あのキスシーンはヤバかった~~。
本を片手にって・・本当にこの二人中学生なんですか!?ってくらい
オシャレだしドキドキが伝わる素敵な光景でした。

それなのに~~・・・・。
こんなにも幸せ絶頂の二人が、どうしてそうなってしまうの
って展開が切なすぎます。

スナック菓子大好きになった時から都が全てだった流鶯。
その半生のほとんどを捧げてきた渾身の踊りを前にしてさえ
おばあ様は
母である真鶴の変わりでしかなかったかのごとく、真鶴と呼び続けます。
あまりにも残酷なシーンはやるせなくて悲しいです。
あれを見てしまっては都もそういう選択するしかないかもですね。

ちょっと前まであんなに幸せそうだった都。
潤平の走り去った足跡を眺めて立ち尽くす姿が切なすぎます・・。

五代家と・・好きだった都と別れる決意をした潤平が次のステップへ
走り出します。
生川綾子の腕を引っ張ってまでして引き留めてでのラスト演技。

粗削りだけど、持って生まれたキラキラパチパチの光輝くオーラ。
圧巻でした。
自分も前にダンスコンテストで一人の少女のダンスを観てて
突然涙流れちゃったことあります。
確かに上手い子だったんだけどなんか感情に訴えるような説明出来ない
パチパチッてやつなのかな~、背中がゾワっと着てしまうような
感動する瞬間があったんですよね~。

だから潤平の踊りで涙を流してるスクール友達の姿に共感出来るとこ
ありました。
(ピアノのおばあちゃん良かったです。
  潤平に合わせるアレンジ、良い味出してました)

生川綾子に認められスカラシップをゲットした潤平の今後、
そして生川でのバレエレッスンを通して
お互いがバチバチッってきちゃった夏姫と潤平が高めあうんだろう?
その後の展開を期待しちゃいます。

OP YUKI /「鳴り響く限り」
伸びやかな歌声が好きなYUKiの楽曲に毎度上がります!
踊りだしたくなるようなメロディーはもちろん、テンポに
合せて動くアニメーションがピッタリハマってるのも素敵でした。

ED ヒトリエ / 「風、花」
ちょっと鼻にかかったような甘い歌声、アップテンポで
聴きやすいメロディーでこちらも良い。
美術スケッチのようなオシャレな絵も印象的でした。

熱くてビリビリ、ピカピカ、ドッカーンがワクワクしちゃう
とっても素敵な作品でした。

投稿 : 2023/04/15
閲覧 : 216
サンキュー:

20

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