てとてと さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
動物美少女化の一発ネタ以降は殆ど見所が無い。2期と比較して毒は無いが特色も無い
なろう系の異世界転移無双で、元動物が美少女化するのが特徴のコメディー路線。1期は全12話。
クラスごと転移なので「ありふれた職業で世界最強」や「蜘蛛ですが何か?」路線でもあり?
※作品データベース様より転載。2期は大分作風が異なるので続編ではあるが別途レビュー。
【良い点】
動物(ゴリラ、ロバ)が美少女化という奇抜さで序盤の掴みだけは良かった。
進化前ヒロイン(ゴリラ)を稲田徹氏が好演する序盤に限れば中々笑えた。
作画水準は低いが、女の子のキャラデザはそこそこ可愛い。
声優陣が妙に豪華、特に下野紘氏の好演が光った。良くも悪くも。
作風としては「異世界はスマートフォンとともに」に近い雰囲気というか、
良くも悪くも(あえて好意的に見ると)能天気にチート能力で楽しくコミカルな感じは嫌いじゃない。
主人公演じる下野氏のモノローグを濫用、これはこれで娯楽作品としてはナシではないかなと。
ヒロインはゴリラよりも、不幸な呪いを背負うアルトリアが一番可愛かった。
アルトリア関連のエピソードは及第点、主人公に救われ、惹かれていくラブコメ感は良かった。
【悪い点】
ゴリラ美少女化が序盤の一発ネタで以降全く活かせていない。ロバ娘も。
ゴリラはキャラとしても弱く、見た目と声が可愛いだけで見所が乏しい。ロバ娘と暗殺少女も。
筋肉国王の方がまだ目立っていたが、特に面白いわけでもなし。
展開やセリフ回し、主人公の性格諸々が陳腐ななろう系そのもの、ここまで露骨に幼稚な作品は中々無い。
下野氏の好演で無理矢理持たせているが、かえって痛々しさが際立った。
パロディーもセンスがイマイチで滑りがち。
アルトリア関連を除けば、毒にも薬にもならない内容かつテンポも平坦で退屈気味。
主人公ヨイショやカマセ用意する構図が露骨。
申し訳程度に転移クラスメートの不穏要素出してくるが活かせていないどころか、
取り柄であろう能天気な楽しさに水を差している。
総合的な作画については許容範囲。絵さえ可愛ければ他は期待しなくていいタイプなので。
【総合評価】2~3点
著しい不快感は無いが見所が乏しく、満遍なく低調なタイプ。
数年前ならばネタアニメになれた可能性も?
評価は普通未満の「悪い」