tinzei さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 2.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
周りの空気にあてられて勝手に期待値を上げてしまった
ネットフリックスオリジナル作品、約45分×6話。
原作は有名マンガだけど読んだことないから、大友監督の劇場版と比較。
劇場版はオリジナルに改変されたストーリーだったけど、今回は原作に準拠しているらしい。
劇場版の話は今作の2話であるけど、主人公たちを含めてもさすがに共通の声優はいない。ただ前作でジョン役だった子安さんや優役だった森久保さんが別役で登場している。
アニメ化発表のとき、ツイッターのトレンド上位に乗るくらい話題になってたけど、その後の評価は賛否両論。
上でも言った通り原作を知らないから、これといったイメージはないけど、あれだけ盛り上がるくらいだから自分の中でもかなり期待値が上がってた、だからこそちょっと…。
まず作画。
さすがに劇場版のあの作画と比べるのは酷だけど、ネトフリの作品でも『B』とか『ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン』みたいに作画が良い作品は多いから、見劣りしないくらいの作画クオリティを発揮してくれるだろうと期待してたんだけど………『ソードガイ』とか『7seeds』みたいなハズレパターンだった。
おそらく一番文句が出たのは3DCGだろうけど、個人的には抵抗ないから別にいいとして、中途半端に手書き部分を入れてるから、全体的に作画の細やかさがない。特に物語に関わらないシーンの背景とか天気の描写はかなり簡素で、前にテレビアニメで観た『タブー・タトゥー』に近いものを感じた。
グロ描写もまちまちで、3話で目から木が生えてくシーンだったり、頭が吹き飛んだりするとこは良いけど、体がキレイにバラバラになるシーンは血の派手さで断面を誤魔化してるようにしか見えなかった。
ストーリーは悪くなかったけど、そもそも劇場版の方が理解し辛かったから、マイナスから0になっただけで、作品単体として観ると普通。
率直に言えば、展開が同じすぎて面白みがない。戦闘シーンは良かったけど、それ以外のオーパーツが関わる部分に、もっとファンタジーやサスペンス要素を加えて欲しかった。
それとこれは原作読者の意見でもあったけど、時代を現代に合わせる意味あった?前回がテレビシリーズで今回新しく視聴者を獲得するのなら分かるけど、今回の媒体はネットフリックスだし、メインの視聴者層は劇場版や漫画を楽しんだ世代だから、わざわざ時代を合わせる必要はなかったと思う(別の要因で合わせたのなら仕方ないけど…)。
結論として、原作を知ってるのならキャラクターや映像で楽しめたんだろうけど、原作を知らない人間からすると1話完結で毎回同じストーリーを展開してるようにしか思えない。それに色々調べると原作ファンであればあるほど、このアニメを批判してる感じだったから、時代以外にも原作からかけ離れた部分があったんだと思う。
個人的に1話完結の作品は嫌いじゃないから、観ててつまらないものではなかったけど、時代設定も含めて「他作品とは違う!」って思わせられるような要素が少なかった。
自分用
・1話
富士山に眠るものの解読のため山菱教授が来て優が護衛に付く。ロシアの諜報員が裏切り仲間を殺し独占しようとする。
・2話
ノアの箱舟が見つかる。ジャンと一緒にマクドガル大佐の部隊と戦う。
・3話
不老不死のソーマを求めて帰らず森に入る。入口で遺跡泥棒の染井と遭遇。森で同じ目的の暁と会う。森の怨念を追っ払って脱出。
・4話
イギリス軍に接収されたバーサーカーを回収に行く。バーサーカーが起動したためマリア中佐とともにバーサーカーを壊す。
・5話
ドイツの極右勢力がとてつもないエネルギーを持った水晶髑髏を狙う。優は殺された博士の娘を助けながら、潜入していた師とともにたたく。
・6話
お偉いさんと染井と幽霊島に行く。幽霊島で敵に寝返ったかつての師と遭遇。一時協力して島を破壊するが、師は優と戦い敗れる。