太郎 さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
なんだかんだで最後はトライガンだった。
不朽の名作トライガンの世界観とキャラクターを流用した新作と思って差し支えありません。
途中までは、原作ファンとしては「これトライガンである必要ある?」って思いながら見てましたが、最終回で俺たちのヴァッシュが帰って来たと感じました。他にも色々と「あ、これやっぱりトライガンだ」って思えました。こればっかりは最後まで見てもらうしかないですね。
ストーリーはトライガンマキシマムの終盤の雰囲気に近いので、とにかく重くて暗いです。ここは好みが分かれるでしょう。言うてもCGアニメってセルアニメに比べるとまだまだマネキンが動いてるような無機質さは残ってるので、それもあるとは思いますが。
スタイリッシュなSF演出、そしてケレン味優先のストーリーは「ハリウッド版トライガン」という感じ。でも脚本は日本人なので、内容はちゃんとしてます。SF演出が特に海外ウケを狙った感じで、めちゃくちゃ洗練されてる。原作もアメコミっぽさはありましたが、より海外を強く意識した作品だと思います。反面、原作の無骨さや西部劇テイストは跡形もないレベルで消えてますが。
とにかくCGのクオリティはかなり高いです。ピクサー映画みたいなCGと日本人の好きなセルライクCGのハイブリッドみたいな作画がアニメ向きですごくしっくりきてます。
完結編はさらに原作要素が増えそうなので楽しみ。原作との違いに抵抗を感じつつも、最後まで見てよかったです。