タック二階堂 さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
トラウマ克服のための百合芝居。
詳細は公式サイトでも見てください。
一迅社『コミック百合姫』連載中の未幡さんによるコミックのアニメ化作品です。制作は「異種族レビュアーズ」「異世界迷宮でハーレムを」のパッショーネと、ウチの近所にある制作協力がメインのスタジオリングスの共同制作です。
いや、別にご近所の会社さんが作っているからというわけではなく、また「パッショーネだからエロだろ」という気持ちなわけでもなく、純粋に面白そうだと思って注目していたわけで…
初回は、なんていうか、こういう感じが好きかどうか微妙ではあったのですが、作り方が上手なんでしょうね、あれよあれよの展開に惹き込まれました。さすが「女子高生の無駄づかい」の監督さんですね。
うん、手放しに面白かったといえる初回でした。これなら継続視聴も十分可能だと思いますよ。
=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
初回も面白かったけど、親友の間宮果乃子(CV:田中美海さん)にコンカフェでのバイトがバレ、なぜか一緒にバイトすることになった展開は非常にいいですね。面白いです。
なんだろう。稀代の美少女・陽芽がお姉さまや果乃子に振り回されて困っていく、小倉唯さんの演技を楽しむアニメという様相になっていくのかな。
ま、ハッキリしたのは陽芽と果乃子の学校生活は、他の生徒がモブばっかりなので、あくまでもメインはコンカフェ内で起こるアレコレということなのでしょうね。で、あれば、たとえば「WORKING!!」的な面白さになるのではないかと期待しています。
{/netabare}
=====第3話視聴後、追記です。
{netabare}
やー、なるほど。そうきましたか。
終始ギスギスしてるコンカフェバイトですが、その理由が明確になりましたね。ま、ツッコミいれるなら、ふつう入ったときに気づくだろということではあるのですが。
でも、うん。面白くなってきました。
大きな波にはなってませんが、勝負の3話で仕掛けてきた感じ。
ここ数クールの百合ブームが瞬間風速だったかのように、本作は驚くほど話題になってないですね。ま、アイドルの子どもに転生する作品に話題を持ってかれてるからでしょうけど。でも、こっちのほうが面白いけどね、僕には。
陽芽が、外面を作って誰からも好かれる処世術をしたたかに演じているわりには、あんなポカをするとか、本性がバレてブルーになるとか、こういうとこが人間くさいし、年相応って感じで好感です。
親友の果乃子も、かなり一癖ありそうですし、これからの展開に目が離せない感じ。面白いです。
{/netabare}
=====第4話視聴後、追記です。
{netabare}
基本的に、だらだらと長い回想は嫌いなのですが、今回の小学生時代の回想は、1話まるまる使うだけの意味がありました。この回を観れば、ここまでの美月のギスギスした態度にも納得です。
ちょっとしたボタンの掛け違い。相手を思うあまりの行動によって決裂した関係。見事なまでに1話で上手に描き切りましたね。
やー、侮ってました。
ゆるい百合百合アニメ化と思いきや、見せてくれますねぇ。さすが「女子高生の無駄づかい」の監督さんだ。
うん。まさに今期のダークホース中のダークホースといった様相を呈してきました。面白いです!
{/netabare}
=====第6、7話視聴後、追記です。
{netabare}
面白いのは面白いのですが、ずっと何かモヤっとするというか、嫌悪感というのがあって。それに気付いたのが6話でした。
確執のあった陽芽と矢野。プライベートが仕事にも出てしまい、ギスギス感が客に伝わってTwitterや2ch(5ch?)で「陽芽が無理やりシュヴェスターをやらされている」という噂話が広がるという話。
はい、ここ。
このカフェの客に対する嫌悪感だったんだね。
傍観者なんですよね、基本は。ま、実際にこういうコンカフェなら、そういうバカみたいな没入感もあるのでしょうけど、それを噂話で2chに書き込んで盛り上がるとか、気持ち悪いし気分悪い。
想像してご覧なさいな。風俗板でハゲオヤジたちが、ソープ嬢の噂話に興じている姿を。それと同じです。
で、あろうことか、陽芽に「白鷺さんは、もっとご自分の好きなようにしてもいいと思います。綾小路さんに無理やりシュヴェスターをやらされているのは…」とか声かけちゃうんですよ。キモッ。ソープ場に事後に「何でこんな仕事してるんだ。自分を安売りするな」とか説教するハゲオヤジと同等です。どうです? キモいでしょ?
客全員が、従業員の一挙手一投足を凝視している絵面が、キモい以外に言葉があるでしょうか。挙句の果てに、仲直りしたらみんなで拍手。何だこの地獄みたいな空間は。
なんだか7話の話全然してないですがw、ま、7話もブルーメ選挙用紙をもらうために、特別メニューのケーキを我先に注文する客がキモいんですけどね。今回は以上です。
{/netabare}
=====第9話視聴後、追記です。
{netabare}
んーっと…
もうひとつ嫌悪感があったことに気づきました。
あえて言います。「メンヘラクソメガネ」が嫌いですね。
ウジウジオドオド子ちゃんのくせに、陽芽以外にはピシャッとATフィールドを展開。んで、今回はメンヘラクソメガネの回想回でした。
や、もうね、あの看板を壊すところなんか、狂気ですよ。
ま、逆に言えば、それだけキャラが生きているとも言えるわけで…
面白いは面白いんですけどね。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
なんていうか、最終話に関しては「おまけ」感が非常に強かった印象です。
シュヴェスター選挙のギスギスが一区切りついて、夏服に変わりましたよ―からの矢野の爆乳が目の毒ですわ―からの新メニューの紅茶を試飲という、まあ良く言えば日常回だよーと。
結局、最終話まで観てもキャラが全く好きになれなかった。
何度か記した、喫茶店の客のキモさと、メンヘラクソメガネがまったく変わらないまま嫌悪感のみといったところ。矢野も、あそこまでドラマティックに仲直りしたくせに、相変わらずのツンツンツンちょいデレツンツンツン…
でもまあ、やっぱり喫茶店の客が一番嫌いですかね。
というわけで、これは評価をどうすればいいのか悩む作品。話自体は面白くないこともないんだけど、とにかくキャラが好きになれない。そのために、諸手を挙げて良作とは言い難い気持ちです。
{/netabare}