やまげん さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
転生要素はほとんどなし
服のデザインや部屋の絨毯、調度品など、背景の作画がものすごく細かい。壁やドアの色なんて単色でもいいのに、王宮の中という設定を守るためか、柄や紋様まで描かれていた。
また、木陰に座るアニス・ユフィの顔に木漏れ日がまだらにさす様子まで描かれていたのにはちょっと感動した。
キャラの心情の描写や表情芝居もていねいだった。
ただ、物語が後半に進むにつれて、キャラの心情や話の流れがよくわからない部分も出てきた。
{netabare}弟のアルが魔石を取り込む→アニスと戦う、の流れは、王位継承をめぐる弟の葛藤があったみたいだが、弟の話や二人の会話を聞いていても、なぜ魔石を取り込んで戦う流れになるのかがよくわからず、ずっと??な状態だった。
ユフィが精霊契約をする・しないでアニスと戦う場面でも、それまでアニスの王位に対する考えなどがあまり語られていなかったので、いまいち心情がわからなかった(こちらは最終話である程度語られたが)。
最終話まで見終わってから、コミカライズ版をちょっと見てみたのだが、セリフがかなり多く、アニメではなかったセリフも多かったので、原作はキャラの心情や話の流れについて、もっとちゃんと描かれていたのかもしれない。
でも、アニメとしては、ユフィが精霊契約をするところまでやってくれたほうがキリがいいので、原作をカットしてでも最終話をユフィが王族になるところにした制作スタッフの判断は間違っていない気がする。弟とのバトルで放送を終えたら、後味が悪い。
OPとEDは曲も映像も良かった。
ただ、OP映像は、アニメOPのテンプレともいえる映像だったとは思う(明るい表情・背景のメインキャラ→一転して暗い表情のキャラ・背景は雨→登場キャラクター総出演の決めポーズの画→幼いころの主要キャラ二人が手をつないで走る→成長した2人も手を繋ぐ)。
EDは、4話までは、曲のサビ部分で映像とスタッフクレジットが左右に高速で切り替わるのだが、これが見にくくてしょうがなかった。5話以降はその演出がなくなって良かった。しかし、YOUTUBEにある公式のノンクレジット映像は4話までの映像が使われていて、見にくいのが残念。{/netabare}
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