タック二階堂 さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.0
作画 : 1.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:途中で断念した
よれよれ、ガタガタ…
詳細は公式サイトでも。
ヒーローズ『月刊ヒーローズ』→『コミプレ』連載中の朱白あおいさん原作、半月板損傷さん(?)作画によるコミックのアニメ化作品です。制作はstudioぱれっと。「世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する」をシルリンと共同制作したのが主だった実績のようです。
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全知全能と言われる謎の神様「ミタマ」を崇拝する教団の教祖の息子として生まれたユキト。彼は団体の次期教祖となるための儀式に無理矢理参加させられ、その最中の事故(いや、あれは事故ではなく殺害だろ)で命を落としてしまう。
次に目を覚ました時、彼は見知らぬ異世界にいた。その世界の村人たちと仲を深め、次第に生活に馴染んでいくユキト。しかし、その世界には一定の年齢に達すると皇国から自殺を強制される「終生」と呼ばれる制度があり、征人と仲良くなった友人たちも、その制度の対象となってしまう。征人は村の友人たちを守るために、皇国と戦う決意をする。(Wikipediaより)
というお話。
まあ、初回はだいたいこんな感じ。
なんていうか、作画は低予算感があって(てか、予算を声優起用に振りすぎ?)、CGなんか浮きまくり(害獣とか馬車とか)。いろいろと欠点の多い作品ではありますが、なんかちょっとこれ面白いですね。
基本、ギャグ漫画なんだろうけど、なんていうか言語化が難しいのですが、惹きつけられる何かがあるというか。いや、別に花澤香菜さん演じるアルラルが、のっけから手●キをかましてきたからとか、そういうわけではないですよ笑
キャラでは良好ですし、ギャグもノリが合えば笑えるものとなっている感じ。ミタマ(CV:鬼頭明里さん)の登場で、これはどうなっていくのか気になるところでもあります。
正直、制作会社も連載している出版社も目を引くようなところではないし、事前のPRもさほど大きかったとはいえないため、まったく話題にも上らなかった本作。でも、ちょっとこれは、ひょっとするとダークホースになるかもしれないと思わされた初回でした。
=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
うん、2話でも落ちませんでしたね。
個人的には、凡百の「なろう異世界」モノとは異なり、主人公に明確な目的がある点。神という概念のない異世界に転生した主人公が、親切にしてくれたハズレモノばかりの村を守りたい。そのために、自分にとっての唯一神・ミタマの力で守ろろと考える。でも、信者の数によって神の力の使える条件が異なる。だから、宗教を開いて信者を集めていく。この流れが実に自然で、それを随所にギャグを交えて進めていくというバランスの良さが評価できます。
ただまあ、あいかわらずCGの浮きは許容範囲ギリギリ。キツネみたいな生き物を助けるわけですが、もうひどいCG。あのぐらい手描きにすればいいのに。
ということで、欠点は少なくないけれども、荒削りながら面白さはあるので期待が持てそうですね。
{/netabare}
=====第3話視聴後、追記です。
{netabare}
だいぶギリギリになってきた感がありますね、作画。
ストーリーが面白ければ作画について目をつぶれる部分はあるのですが、肝心のストーリーもちょっと息切れしつつある感…
いちおう主人公の目的が明確になったので、まずは1万人の信者獲得のために周辺の外れ者の村を制圧する展開になりそうなのですが、それがどう面白くなるのかビジョンが見えないんですよね。
事あるごとにファミコンのRPG画面のようなドット絵のデフォルメを挟み込むんですが、これがまた悲しいぐらいに奏功していないんですよね。バトルの作画を描くのから逃げているようにしか見えない。いや、石を使った水切りの作画ぐらい逃げないでよ…
あのTSした金髪の騎士のコスプレも、ただただ寒い…
ちょっとね、開幕ダッシュしすぎて息切れが早いです。
{/netabare}
=====第4話視聴後、追記です。
{netabare}
Aパートのっけから爆笑しました。
いやー、ここまで酷い3DCGも珍しいですよね。トラクターに乗る金髪の男。えっと、これ首から下はモーションキャプチャーか何かで実写を取り込んで、顔だけ2Dにしてますよね。この整合性がもう酷いのなんのってwww
んで、Aパートは文化を進めて信者を増やすってなもんで、トラクターを作ったり、水道引いたりしてますが、これがまた全然おもしろくない。
やれやれ、こんな感じなのかよと思いきや、Bパートで展開させてきましたね。ていうか、緒方恵美さん、よくこんな作品に出てくれましたね。
なんだろう。絵柄も含めて堂々たるB級アニメっぷりを見せてくれるんですが、それはそれとして面白く観られる状況は継続中です。
うん、いいんじゃないすか。
{/netabare}
=====第7話視聴後、追記です。
{netabare}
内容には概ね文句はないです。
7話まで来て言うことでもないけど、あのクッソ長えサブタイトルを声優に読ませる系のギャグってなんなんですかね。面白いと思ってやってるのかな。「カケマクモカシコキ…」を声優の早口で読ませ、ああ言えませんでしたーってやつです。
さすが悠木碧嬢。「ハナっから尺に入れるつもりねえよ。何が面白いんだこんなの」と言わんばかりの読み方、いいですねw
今回は以上です。
{/netabare}
=====第8話視聴後、追記です。
{netabare}
1週、万策尽きて落としたあとの再始動回でした。
まあ、このタイミングで1週の猶予なんて焼け石に水ってところなんでしょうね。作画は、これまでで最低レベルにまで落ちました。おそらく勝負のエロ回なのでしょうけど、こんな作画ではピクリともしませんでした。
ていうか、制作現場がてんやわんやなのが、ストーリーの雑さにも波及している印象。ロイに手紙を渡しただの、ミタマが本物のダキニ(荼枳尼天?)に土下座してダキニの力を削ぐだの、いきなりの後出しジャンケン感がハンパない。ちっとは匂わせとけっての。
これではご都合展開の後付と思われても仕方ないです。
{/netabare}
=====第9話視聴後、追記です。
{netabare}
ここまで、なんとか手を変え品を変え、作画の悪さや演出の拙さを「味」として面白がらせることに成功してきた印象ですが、万策尽きから復帰後の2話は破綻した堤防を繕うのも難しくなっている感じですかね。
今回も、ドット絵の多用でなんとかしのいでいる感じ。
ドット絵を効果的に使えば、それが面白コメディになるとは思いますが、本作のドット絵は「できるだけ描きたくない。描く時間がない」ところをドット絵にしているんですよね。たとえば、ガイアによって襲いかかってきた害獣の大群。あー、描きたくなかったんだねぇ。いや、描く時間とリソース、予算がなかったんだねぇ。というのが、観ているほうに伝わるんですよね。
そのほかにも、ふつうに喋ればいいだけのシーンで各キャラの顔アイコンを動かすだけとか、ふつうに喋ればいいだけのシーンでドット絵のRPGウインドウに文字出すだけとか、苦しい苦しい。
こんなザマだから、話の展開も雑。
どう雑かは…まあ、観てくれとしか。
1クールもまともに作りきれないんだったら、元請けとかやめたほうがいいっすよ。
{/netabare}
=====第10話再放送後、追記です。
{netabare}
はい、今期2回目の万策尽きです。
前回も書きましたが、1クールすらまともに作れないんだったら元請けなんかやめたほうがいいと思いますよ。
{/netabare}
=====第11話視聴後、追記です。
{netabare}
2度目の万策からの復帰戦…でしたが、なるほど、こんなにカロリーの高い作画が求められる回だからギブアップしたんですね。
でまあ、仕切り直した11話がアニメとして本当にひどかった。話に集中できないレベルの酷さ。それに加え、なんだか雑な展開。害獣から軽トラで逃げ切るとかもうね…
原作準拠なのでしょうけど、このガイアの話はどうにも面白みに欠けるというか。なんだろう。万策でぶつ切りされたせいもあるけど、話に対する没入感が完全にそがれてしまいました。他の作品が続々と最終話を放送して、クールの終わりと感じさせる時期になって、まだオーラスじゃないというのは大きなマイナスだと思います。クールをまたぐのも好きじゃないですし。
というわけで、結末がどうなるのかとか興味が消え失せました。序盤こそ、お粗末なCGと奇想天外なストーリーで、ちょっとしたダークホース候補でしたが、ま、馬脚を現したってとこでしょうか。最終回を待たずに離脱します。
{/netabare}