タック二階堂 さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
すれ違いやまわり道を、あと何回過ぎたら2人はふれあうの?
お願いタッチ、タッチ、ここにタッチ。あなたからタッチ!
というわけで、30年後の「タッチ」続編です。制作は1期に引き続きOLM。原作は言うまでもなく、あだち充大先生です。
ビッグタイトルなのに、驚くほど話題になっていないですね。仕掛ける側は、WBCの直後だし、野球人気が盛り上がっているこのタイミングで続編という目論見なのでしょうけど…
僕は1期を完走して、なんとなく居心地の悪さを感じたというのが本音です。たとえるなら、大人になって中学とか高校時代の同窓会で旧友と再会。また、あのときの旧交を温める感じになって、その旧友の子どもたちの運動会を見ているような感覚。
また、それと同時に何回か旧友たちと飲み会をやるうちに新鮮味がなくなり「もう、そろそろいいかな」という気分になるような感覚にも似ている感じですね。だって、そこまで間が空いているということは、継続して友達関係でいられなかった人たちってことですよね。
だもんで、僕なんかは、あだち充作品は「タッチ」で終わっているんですよね。「H2」も「クロスゲーム」も通ってこなかったんで。なので「MIX」連載開始当時は「うおおお、タッチの未来を描いた作品か!」と単行本まで購入するほど盛り上がったわけですが、気がつけば単行本は12巻までしか買ってない(現20巻まで発売中)。
なので、この2期もスルーしようかなと思ったのですが、とりあえず初回だけは視聴しようと思い立ち、観てみることに。
観始めると面白いんですよね。さすが、あだち充先生。
いちおう継続視聴します。ただ、現時点でサブスクに開放されておらず、追っかけ視聴可能なのはTVerのみというのは…
もうちょっと、多くの人に観せようという努力はしましょうよ、日テレさん…
=====第2話視聴前、追記です。
なんだろう。もっとサブスク解禁してもらっていいですか。
正直、わざわざTVerで追っかけるの面倒なんですよね。話も、今となれば不良だけど心の中は野球好きで、能力も高いって子を野球部に呼ぶって展開。それ、ぼく「ナイン」で読みましたよ。
というわけで、今の御時世的にサブスクに開放していない作品は淘汰されがちということで。離脱扱いにしときます。
=====第14話視聴後、追記です。
{netabare}
dアニメで最新話まで一気観しました。
やー、観始めると面白いんだよなぁ。
ここまでは文句のつけようがない、スポーツ系ラブコメ作品です。
ちょーっち、中盤あたりでOLMの作画が怪しい感じもしますが、おおむね良好な部類ではあります。
そして原作の「タッチ」を好きな人なら嬉しい、過去の登場キャラのちょい見せ感がいい感じでツボ。いや、原田の扱い、雑すぎんだろという気もしなくもないですがw
とりあえず、面白いのは面白いです。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
うーん…
まず、演出というか、見せ方というか。
時折、無駄に間を使うシーンが多かった。これ、漫画ならそれも読者のさじ加減でスイスイ読み進められるけど、アニメだと…
たとえば、投馬と音美が見つめ合うシーンとかね。もうちょっと、こう、間を詰めて作れるもんじゃないかなぁ…
で、これは構成になるんでしょうかね。
夏の甲子園の予選、決勝がそこで終わったら、あとは秋の大会までの「ひまな時期」を描くことになりますわね。そのエピソードがなんとも間延びしたというか。親父さんが亡くなった喪失感というのをクールダウンとして描くのはわかるんですが、どうにも盛り上がらずに終わった感じ。
でまあ、これは原作のあだちセンセに苦言ってことになるのかもしれないですが、誰かを鬼籍に入れて話を動かすのって、どうなんでしょうか。『タッチ』はいいですよ、最初だから。それを同じことをやるのって…
しかも、親父さんですからね。物語的にはサブキャラよね。うーん…
もちろん、面白くないわけじゃないんですが、なんていうか、そりゃ『タッチ』ほど爆発はしないわなって感じです。しかも、このクールでも達也、南は出てこねえもんな…
{/netabare}