タック二階堂 さんの感想・評価

3.1
物語 : 3.0 作画 : 2.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態：観終わった

不安要素は手塚だけ←予感的中

詳細は公式でも。

講談社『ヤングマガジン』連載中の山川直輝さん（原作）、朝基まさしさん（作画）原作のコミックのアニメ化作品です。制作は手塚プロダクション。

ごく平凡な中年サラリーマン鳥栖哲雄の一家が、莫大な遺産を相続する予定であることを聞きつけた半グレ組織に目を付けられ、犯罪に巻き込まれていくクライム・サスペンス。主人公の哲雄は、趣味の推理小説執筆で培った知識をフルに活かして半グレ達を撃退するストーリーを組み立てていく（Wikipediaより）。

というストーリーです。

で、初回。
{netabare}
要するに、愛する娘をたぶらかし、金づるとして利用しようとする半グレに復讐しようというパパのお話ですね。

ま、原作ありの作品なので、そう大きくキャラデザをいじったりできるものでもないと思うので、こういう作風なのでしょう。劇画タッチとまではいかないけど、青年誌っぽい画風です。

ごめんなさい。始まる前はゾンビと戦う漫画のアニメ化と思ってたんですよね。そしたら、あれは「アイアムアヒーロー」だったようでｗ

でも、こちらも面白そうですね。
懸念材料は制作が手塚という一点のみ。初回も、ちょっと構成というか演出というか、話が掴みづらい感じがありました。作画も、めちゃくちゃいいというわけでもありません。

とにかくストーリーが面白そうなので、それなりに期待はしています。
{/netabare}
=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
あー、もう！！！！
面白いんだけどなー、なんで制作が手塚なんだよ！！！

1話はまだ見られるレベルの作画だったんですが、2話でもう息切れ。ホント、酷い作画。作画がひどいというよりも、根本的に絵が下手ですよね。

構成もねぇ…
遺体をどう処理するかを、こうも長々やらなくてもよくない？
話を進めてよ。何クールやるつもり？

手塚じゃなければ今期の上位争いは間違いないのに。いや、ストーリー重視で絵は動いていればいいやという気持ちもなくはないんだけど、それにしたって、これはちょっと…
{/netabare}
=====第5話視聴後、追記です。
{netabare}
ひっでぇな、しかし。

基本的に、僕はダラダラと長い回想が嫌いなんですよね。
今回も、延人が生きているよう工作するために、田端という大学時代の演劇同好会の後輩（金髪）に“力を借りる”って夫婦で話し合ってからの回想。

これがもう長いのなんの。
しかも、この回想を長々入れる意味がないというか。田端が金髪でやんちゃ系、しかも現在は売れない役者やりながら動画制作の仕事をしているからという理由で白羽の矢を立てたわけです。

で、問題の回想では、おちゃらけた田端が役者のオーディションに落ちたー！ 先輩、金貸してくんないっすか？ って話だけ。

いや、いらないいらない。こんな回想。しかも長い。
で、しかもクソくだらない伏線が張られてるんですよね。こんなん伏線とも言えないし、張る意味もないけど。

そして、嫁さんが田端と一緒に撮影するわけですが、そこで20万円を請求するわけです。で、困った奥さんが思い出したわけ。「そういえば田端さん、お金貸してましたよね。利子も含めて、えっと…」。
はい、これが伏線だと思っているわけですよ。アホくさ。

しかも、ここにまた回想を入れてくるんです。
「歌仙さん、いま幸せっすか？」「幸せ…」
で、挿し込まれたシーンが頭から血を流す主人公。どうやら、奥さんの実家に挨拶に行った際、父親から暴行を受けたようです。

いや、そんなのどう考えても警察沙汰じゃん。

で、殴られたにも関わらず、やっぱり結婚しようという主人公。この回想が、これまた長いのなんの。いらないいらない。

そもそも、田端に依頼する理由って何？ って思いません？
これ、たぶんだけど「背格好とか雰囲気が似ているから」のはずですよね。それを言わせないもんだから、ただただ役者で動画撮影もできるから、になっちゃってるんですよね。それは話が変わってくるじゃんよ。こういうところなんですよ。

原作がたぶん面白いはずなのに、なんでこうなるかな。普通に作れば、それなりに高評価になるのは約束されている作品なのに。作画は言うまでもなく、構成や脚本までこんな感じですからね。

もう、この会社に良作を作らせるのやめてもらっていいですか。
{/netabare}
=====第10話視聴後、追記です。
{netabare}
いや、あのさぁ…

前回で恭一の金庫の中に骨とか偽動画撮影の証拠とかが入っていたことは見せたじゃん？
その種明かし（歌仙が忍び込んだ）に、そんなに尺を割くことある？
なんか、失敗したらどうしよう的な演出で長々と見せてくれましたが、成功したことはこっちはみんな知ってるんですけど。

もうね、こういうところなんですよね。
脚本の問題なのか、適当なところで1クール切るための尺稼ぎなのか。

ストーリー自体は面白いと思います。
でも、アニメ化は残念ながらうまくいっていない気がします。
{/netabare}
=====第11話視聴後、追記です。
{netabare}
なんつったらいいんだろうな…

まあ、作画とか動きが酷いってのは今に始まったことじゃないけど、哲雄と麻取の殴り合いの迫力のねえこと。実現しなかったジャイアント馬場vs.アンドレ・ザ・ジャイアントを見ているようなスローモーな感じ。

話が進まないこと山のごとし。まさか、駆けつけた警察が部屋に踏み込むまでやらないってんだから…

とてもじゃないけど高評価はできないです。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
これが本当に最終話かと思うほど、ひどい出来…

最終回で麻取の過去回想で5分半ですよ、アバンで。あり得ない構成でしょ。哲雄と麻取のもみ合いも、警官が駆けつけてからの問答も長いのなんの。んで、麻取にとどめを刺して、山に埋めに行く流れが、これまた引っ張るのなんの。

あとはもう、終わった終わったてなもんで、家族で公園に行って娘が鉄棒するとか、ホントにどうでもいいシーンばかり。

不穏に終わらせたかったんでしょうけど、作画や演出がアレなので、いろいろと緊張感がない。帰りを待っていた歌仙がビンタするシーンも、何だこのコミカルな演出はｗ

どうにも2期の発表もないですし、これで終わったら最悪のアニメ化だったと言わざるを得ないですね。後味も良くないしね。

原作知らないので何とも言えませんが、原作ファンにはお気の毒としか…
{/netabare}