テングタケ さんの感想・評価
2.5
物語 : 2.5
作画 : 2.5
声優 : 2.5
音楽 : 2.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
よりによって、あのククルス・ドアンを映画化?
初代ガンダム中、屈指のネタ回であるあの話を、大金をかけて劇場作品に?そうか、あの話を徹底的にブラッシュアップして、シビアなミリタリーアクションとして再構築するつもりだな、やるな製作陣。
と思ったら全然違いました。むしろ原作以上のお花畑ファンタジーでした。
序盤で連邦軍兵士を殺す、でもアムロは助ける、すぐ友達になる子供たち、不毛の島で豪華な食事、軍の命令に従わないホワイトベースの面々、やられるためだけに出てくる敵精鋭部隊、嘘っぽいマクベの高笑い、本作オリジナルの護衛もメカニックも通信兵もいないミサイル基地(最重要拠点だろうが)、ああもう全然ダメですね。
キャラデザがなんかオタフク顔で違和感アリアリでした。主役を務める古谷徹氏ですが、なんだかボケ老人のようなゆっくりした喋り方で、すごく無理してる感がありました。ヤギとか上官のギャグ顔も全く場違いです。
格闘戦主体のモビルスーツ同士のバトルはなかなか見応えがありました。
原作でもそうでしたが、ザクを始末して「いいことをした」という頭がハッピーセット思考は全く私には理解できませんでした。ヒロイン的な女の子は、原作の宇宙人っぽいルックスから普通の美少女に。ドアンが好きっぽいけどアムロに色目を使ったりしてなんだかなあ。
ま、原作もネタなら劇場版もネタだった、というオチで。