エイ8 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
シリーズとしては大団円
『モブサイコ100』(モブサイコヒャク)は、ONEによる日本の漫画作品。2012年4月18日からウェブコミック配信サイト「裏サンデー」で、2014年12月よりコミックアプリ「マンガワン」で連載。2017年12月に完結した。
第3期『モブサイコ100 III』(モブサイコヒャク スリー)は、2021年10月に制作が発表された。2022年10月から12月まで放送された。(wikipedia)
原作者ONEの代表作はワンパンマンではなくモブサイコだと思ってる派ですが、アニメの今期はあくまで綺麗に完結させるためのエピソードでしかなく過去のような迫力は大きく欠けると思います。結局のところモブが100%状態になって戦うシーンがなかったことが大きく響いたように思えてなりません。神エクボとのバトル自体は良かったのですがねえ……。OPも「99」「99.9」共に非常に良かったのですが今回の「1」は今一つといった感じ……
圧倒的強者感を醸しだした妖怪王を瞬殺するのは、まあよくある流れではありましたがあのキャラをもう少し上手く使えたらなあという気もします。結局妖怪も妖怪ハンターもただ消費されるだけのキャラでしかありませんでした。
クライマックスのモブ闇落ちからの過去キャラ出場ラッシュは確かに熱かったですが、結局花沢輝気(はなざわ てるき)以外のキャラはそこまで……といった流れにしかなってなかったと思います。まあモブが強すぎるんでそうなるしかないといえば無いんですが、ある意味この辺もチートキャラの扱いの難しさといったところでしょう。
モブサイコ100も一種のセカイ系のような作品で、これだけ強力な力を持ちながらも大事なのは進路だったり恋の行方だったりするんですよね。これはモブだけでなく他のキャラもそう。2期(だっけ?)に出ていた「爪」のキャラ達も花屋だったりコンビニだったりと実に地に足をつけまくった生活をしています。ボスだった鈴木統一郎(すずき とういちろう)ですらも自身の覚悟よりも息子との生活を優先、まあこういうのはこういうのでアリだとは思いますが。
高嶺ツボミ(たかね ツボミ)の肝の座りっぷりにはある意味驚かされましたが、まあ終わりとしてはあれが丁度良かったと思います。彼女がモブに惚れるとしたら彼のある意味での精神性の強さに対してでしょうが、交流自体ほぼ失った状態ではストーキングでもしない限りそれを知ることはできませんしね。ただ米里イチ(めざと イチ)も匂わせてましたが、ツボミちゃんの闇みたいなものをもうちょっと活かして欲しかった気もします。
ところで脳感電波部の犬川豆太(いぬかわ まめた)って一体どれぐらいの期間宇宙に行ってたんでしょうね?次回ではしれっといましたが。なんかちょっとしたアクセントぐらいの話でしたが実際とんでもない大事件だと思います。霊幻さん責任問題ですよ?
それと今知ったんですが『REIGEN~霊級値MAX131の男~』というスピンオフが出てるんですよね。書店で買う?正しい判断です。
……売ってたら、ですが。