てとてと さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
大塚芳忠ボイスの好好爺的、最弱だけど心優しい邪竜様が素敵だった
最弱ドラゴン(大塚芳忠ボイス)が最強幼女(悠木碧ボイス)に崇拝され、各地で騒動巻き起こすコメディー。
ビリビリ動画の中国アニメだが原作は日本のなろう系の模様、15分枠で全12話。
【良い点】
本当は最弱なのに、最強キャラに崇拝勘違いされる構図が面白い。
この場合虚勢張るケースが多いが、邪竜様は終始自分が強くないと素直に言っているのに聞く耳持たれない様が笑える。
状況に戸惑いながらも勘違い崇拝してくる幼女レーコを優しく見守る邪竜様のキャラが良かった。
単なるドタバタコメディーに留まらず、哀しき過去のあるレーコに優しく寄り添い、心を救っている。
日本語版の大塚芳忠ボイスも絶品、底抜けのお人よしで優しく芯の強い年配者の魅力が高かった。
「レーコや」と好好爺が孫娘を慈しむような語り口が微笑ましい。
設定上流され系になりがちなところ、ちゃんと主体的に動けている強い主人公。
デンジャラ幼女レーコちゃん、アクア様より余程水の聖女してる聖女さま、いい加減に見えて頼れる女騎士アリアンテなどヒロインいずれも可愛い。
水の聖女が被害担当から救われるハートフルも良し。
総じて優しい物語とドタバタコメディーのバランスが良かった。
作画は癖があるが勢いがあり、バトルやキャラデザなど見せるべきところはちゃんと見せる。
レーコや水の聖女の喜怒哀楽の感情描写も可愛い。特に水の聖女ちゃんは非常に萌え。
日本アニメとは少し異質な表現だけど申し分ない。
【悪い点】
尺が短く話の深みがやや物足りず。
コメディーがワンパターン気味ではある。
十分面白かったけれど。
作画に癖がある。
とはいえ馴れの範疇で、別に気にならず。
【総合評価】7~8点
15分枠でかなり面白かった。
良い原作でしっかり作れば良いアニメになる。
評価はやや迷うが「とても良い」
2021春の「ドラゴン、家を買う」の炎竜王レティさんと邪竜様どっちが強い(弱い)のか気になる。