「にじよん あにめーしょん(TVアニメ動画)」

総合得点
66.2
感想・評価
43
棚に入れた
120
ランキング
2989
★★★★☆ 3.4 (43)
物語
3.2
作画
3.3
声優
3.6
音楽
3.5
キャラ
3.6

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ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

FINAL CHASE!

ニジガクの日常を描いたコミック『にじよん〜ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 よんこま〜』(未読)の連続ショートアニメ化作品(全12話)


【物語 3.5点】
ゆる過ぎて、いっそうキャラ立ちするニジガクメンバー。


ソロ活動中心のスクールアイドルの緩やかな集まりということで、ただでさえゆる~いこの同好会。
そこからさらに練習、ライブ活動を極力省いて、彼女たちの普段の高校生活を描くとあって、作風はゆ~るゆるw

それでキャラが溶けて無くなってしまうことはなく……。

{netabare} エマさんの可愛さ判定が3恒河沙と激甘だったり。
(※恒河沙は10の52乗。とにかくニジガクはメッチャ可愛いと言いたいw)
璃奈ちゃん制作のゲームをテストプレイしたり。
“妹王選手権”が開催されたり。{/netabare}

ゆるい空気の中で、いちいちどうでもいい(笑)ネタを通じて、彼女たちの魅力が再発見、再濃縮される感。


原作では「あなた」だったプレイヤー視点がアニメ版では高咲侑としてキャラ化されるのも本編同様。
侑&歩夢もさらにゆるく仲睦まじく。特に11話は百合メーター振り切れてましたw


【作画 3.5点】
アニメーション制作・サンライズ

ちびキャラCGアニメーションを中心に構成。
ニジガクメンバーのまんまるい顔面に、線目ー、白目○、不等号目><。
表情の切り替えもスムーズ。

『ラブライブ!』スタート時からのコンセプトとしてセル画と3DCGの融合が挙げられます。
よって今後も、ライブは手描きが良いなどと、どれだけ批判を浴びてもCGは譲らないでしょう。

それでも何だCGかよ~と思われる方もいるとは思いますし、それらを完封する程のクオリティでもないです。
けれど私は12人+1人のCGがワチャワチャしているの眺めながら、
μ'sの1stシングルMVから比べたら『ラブライブ!』のCGも随分進歩したな……と感慨に耽っていました。


【キャラ 4.0点】
TVアニメシリーズの加入順を逆に遡ってキャラを総覧し魅力を再発掘。


序盤は、嵐珠、ミア、栞子。
アニメでは2期から新登場したメンバーを欠かさず絡めるエピソードでいっそう馴染ませる。

終盤にかけて、かすみんの自己アピールから他メンバーにいい所を持っていかれるお家芸(笑)が披露。
歩夢、せつ菜。そこに関わる侑といったTVアニメ版でも立ち上がりエピソードを支えた中核の掘り下げから大団円を迎える。

ファンにとっては8阿僧祇(※10の56乗あるいは64乗)クールでも入り浸っていたい心地よいキャラ世界が広がる。


【声優 3.5点】
キャスト陣もはっちゃけて楽しそうw

TVアニメ本編では正直シリアスな心情描写を中心にチョットたどたどしい?
と思う場面もありましたが、ほぼネタ回の本作では、慣れもあってか、
皆、気持ち良さそうにキャラを飛ばしています。

一発芸風リアクションに関しては平生ラジオ&生放送等で鍛えられているので、
ラブライブ声優にとっては、ある意味こちらの方が本分なのかもしれませんw


【音楽 3.5点】
ED主題歌はメンバー12人+1人による「わちゅごなどぅー」
この春を前に、コロナ禍で自粛されていた大規模イベントでの声出し応援も解禁。
それを祝してかは分かりませんが、本曲もエコーの効いた大合唱と、アゲアゲの電子和音に乗って、はい!はい!はい!とコール増量のお祭り騒ぎ♪
ライブでぶち上がりそうな一曲♪

それにしても“知恵熱フィーバーおっとっと”ってどういう歌詞やねんw


【付記】
昔から『ラブライブ!』運営には、舞台裏でトラブル等があっても、それは見せずにラブライバーに楽しんで幸せな気持ちになってもらおうというポリシーがあります。

よって言及するのは憚られますが、書きます。
今年度末をもって、病気により優木せつ菜役を降板する楠木 ともりさんについてです。


{netabare} 今回、所属事務所が公表した病名・エーラス・ダンロス症候群(関節型)は50歳までの生存率が50%程ではと言われる指定難病。
継続的なライブ活動が困難になり降板。
今後の声優活動も状態を確認しながらになるとのこと。

ともりるは伸び盛りの若手で勢いがあるだけでなく、
『チェンソーマン』のマキマさんの演技なんか聞くと、
この方は歳を重ねて円熟してからが面白いとの期待もあった声優さん。

なので今回の発表はショックが大きかったです。
こういう話をたまに聞く度に、天はどうして才能と健康の二物を与えないのか?とやるせない気持ちになります。
声優として無理のない範囲で活動を続けて欲しいというよりも、まずは長生きして欲しいと願います。

CV.ともりるの優木せつ菜としては最後のTVアニメ作品となった本作。
楽しんで観るのが筋との気持ちもありましたが、
どうしても、せつ菜の勇姿を見届けようとの使命感は払拭できませんでした。

10話ラストではライブシーンにて、せつ菜が「CHASE!」を披露。
先日ともりるがニジガク卒業前のラストライブで笑顔でファンを楽しませて締めくくった。
このニュースを耳にしていたこともあって、10話の完全無欠アイドル・せつ菜のプロフェッショナルぶりを再確認するエピソードと、力強い高音ボーカルが余計に心に染みました。


ともりさんの後任には林 鼓子さんを起用することも先日発表されました。
声優ユニット『Run Girls, Run!』(※今年度いっぱいで解散)の一員ということで、
ライブパフォーマンスに関しては問題なくクリアしてくるでしょう。

ただ、優木せつ菜は単体で空気を変えてしまう強力なスクールアイドル。
だからこそ、声優キャリアに関してはほぼ横一線の新人キャスト中心で始めるのが通例の『ラブライブ!』において、
既に一定の実績を積んでいた楠木 ともりさんを敢えて起用したのでしょう。

林 鼓子さんにはカリスマを表現するために一皮剥けることも求められるでしょうし、
キャスト変更には必ず批判はつきまといます。
プレッシャーは大きいでしょうが、私は中の人が変わっても優木せつ菜は100那由他(※10の60乗あるいは72乗)年不滅だと思っていますので。
アニメでは6月リリース&期間限定上映される新作OVA『~NEXT SKY』からになる、新しいせつ菜のことも温かく見守っていきたいです。{/netabare}

投稿 : 2023/03/29
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サンキュー:

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