やまげん さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
虚構とは
虚構推理というタイトルだが、今回放送されたエピソードは、虚構とか推理との向き合い方がそれぞれ異なる気がする。
{netabare}13話、20話~23話は、真実ではない推理物語を当事者に聞かせて真相は伏せるというパターンだった。一番この作品らしいスタイルだったと思う。
14話~16話の雪女編は、当事者に真相は伝えつつも、核心部分は伝えないというパターンで、虚構を提示してはいない(冗談として提示はしたが)。
17話は、そもそも真実がどうかがわからないパターン。これもこの作品らしい。
18話、19話、24話は、なんかもう推理というか、単純に事件を解決した感じ。
雪女編の真犯人である会社の部下や、ピノキオ編のおじいさんについては、人格的にちょっと異常な人物であるが、そういう人物を安易に犯人として設定するのは、人物の行動の動機の弱さや行動の不自然さを人格の異常さでカバーしているようで、あまり好きではなかった。
そんなこともあって、琴子が語る推理は、それが虚構であるときも真実であるときも、いまいち納得できない部分があったが、本作品は本格的なミステリーというわけでもないだろうし、受け流すことにした。琴子のキャラはかわいかったし。
ところで、23話で琴子が事件から23年経過しているので殺人は時効と言っていたが、現在は時効が撤廃されているので、普通に裁判を受けるのだろう(殺人行為の時期にもよるが){/netabare}