「便利屋斎藤さん、異世界に行く(TVアニメ動画)」

総合得点
71.8
感想・評価
268
棚に入れた
886
ランキング
1270
★★★★☆ 3.5 (268)
物語
3.4
作画
3.5
声優
3.6
音楽
3.4
キャラ
3.6

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ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 2.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

異世界の便利屋さん

異世界に飛ばされたら斎藤が冒険者達と冒険をする話なんですが、見てたら面白いです。
若干コメディの入った冒険話って感じなんですが……

まず、エピソードのオチが解りやすく見ていて、物語のオチやエピソードの切り替わりが解りやすく見やすかったです。
で、コメディの冒険譚かと思えば……
後半は割と本気でバトルしてたりとかするので見始めたら飽きずに見える作品かな?と思います。


【斎藤】

斎藤は現実世界で結構色々と悩みがあったみたいです。
この世で1番大変な事って生きていく事かな?と思います。
斎藤の様に現実世界的に居場所や自分の存在意義を感じられないって人は少なくはないんじゃないかな?

自分なんて居ても居なくても同じ、この会社に自分が居なくても世界も社会も回っていく…
寂しいけど、多分それが当たり前なんだと思う…
けど、多分回るけど回り方は違うんじゃないかな?

斎藤が居なくても確かに会社は回るかもしれない、けど斎藤が居て回す場合と斎藤不在の他の人が居て回す場合に必ず違いがあるはずだって思いたいかな。
その人が居るからその時、その場の解決法があるのかな?って。

でも、そんな斎藤も異世界で自分の存在意義と必要性を感じていくのが素敵ですね。
仲間を大切にして大切にされて、時には自分が足手纏いだと感じるも、自分に出来る事を見つけて自分に出来る事を真っ当する、カッコイイ生き方だと思います。

仲間の為に頑張ったり力になりたいと思える人達に出会えるのは本当に幸せな事なんじゃないでしょうか?
彼は本当に良い仲間に出会いましたね。


【ラファ】

月の女神に呪われた妖精。
満月の夜に金貨を捧げないと身体が小さくり放って置くと5年で砂粒くらいになってしまうらしい。
彼女は事あるごとに金貨を要求してお金に固執し過ぎてる様に見えますが、そう言う理由があるのですが……

たまに、何かに固執する人っていて回りから見たらそれが歪に見えたり不快に思う人もいたりすると思うけど、固執する人ってのは固執するほどの意味があるのかもしれないなぁーと思いましたね。

斎藤も最初はお金に固執してるラファを気にしてたけど、ラファって仲間から命に関わる怪我の治療に関してはお金を取らないし、固執してるけど、仲間を大切にしてるんだと感じましたね。


【モーロック】

年老いた大賢者で良く呪文をド忘れする。
この大賢者は斎藤を呼び出した張本人で過去の記憶がありません。
彼は家族の為に大魔導士になろうとしました。
家族に裕福な生活をさせてあげたくて幸せにしてあげたくて..…
そんな最中に彼は大魔導士になる事で精一杯になり娘が病気をしても見て見ぬふりをして、資格を得ます。

けど、家族の為になりたかった魔導士になった後に彼は娘を失います。
幸せってなんだろ?

確かに大魔導士になればやれる事も増えるしお金も沢山稼げるかもしれない。
お金は有ればあるだけ良いし裕福な生活にもなるそれも幸せな事です。

しかし、お金と裕福な生活だけが幸せなのでしょうか?
幸せなんて沢山ある。
そもそも幸せとは失わない事だと思います。

健康や家族や友人や自分の大切人や物を失わない事が幸せなのかもしれません。
逆に、人は何かを失うから喪失感で不幸を感じるのかな?って。

彼の様に家族を幸せにしたいって気持ちは大切だし素敵な気持ちです。
けど、娘さんは本当はそんなものより家族の時間が欲しかったのではないでしょうか?

勿論、裕福な生活ではなかったかもしれない……
それでも、家族で楽しく健康に過ごせているそれは幸せだったのではないでしょうか?
今の幸せが目に入らなくなって、その先の幸福を掴んだとしても、今の幸せを失えば意味が無い……寧ろ娘さんを失う事で幸せを失い不幸になっている。

今の幸せを失い得た幸福にどれだけの意味と価値があるのだろうか……
誰だって幸福を掴みたいものだけど、絶対に今の幸せを見失ってはいけませんよね。

だからこそモーロックは時間を戻す魔法を探しに行くも失敗し記憶を失う……
だから、こんなボケボケのおじいちゃんになったけど、だからこそ命の大切さを知ってるのかもしれません。
勿論、彼には娘の記憶がないけど心が覚えてるんだと思う。


【ラエルザ】

彼女は最初は斎藤に警戒心Maxだったけど一緒に過ごす度に斎藤に惹かれていく。
サイトウが元の世界に戻れるかもしれないっと聞いて不安になる。

彼女の「誰より私が必要としている」って言葉は言われたら、嬉しいよね。
誰かに必要とされるのは嬉しいよね。
私はラエルザみたいに中々素直に言えない人なので素直な人は素敵だなぁ〜と思います。

彼女はモーロックに育てられて、モーロックは変態ド忘れ爺さんなので、彼に対しては口が凄く悪いのですが……
モーロックが死んだ時には、しっかり心配してたりと何だかんだで優しい女の子ですね(ˊo̴̶̷̤ ̫ o̴̶̷̤ˋ)



他のキャラのエピソードも結構いい話です。

モンプイの解っていても生き方を変えられない悩みもね。
自分の生き方って変えられないよね。
変えようとして難しいかもしれない。
それでも、間違えてるって気づいているなら大丈夫、いきなり全てを変えなくていい。

何日でも何年でも少しづつ変わればそれでいいと思います。
彼は勇者や仲間に大切にされてる。
だから、多分変わっていけると思う。
1人じゃなければ大丈夫。


暗殺者キスルギで魔女に恋をして大切な人が出来てその人を救いたいけど、自分を慕ってくれる魔族の仲間を巻き込みたくなくて、魔女を救いたくて、魔神召喚の為に黒曜妖精(仲間)の羽を千切る事も出来ないくらい優しい暗殺者。

多分、命を奪うことに躊躇いはなかった。
けど、自分が恋をして、人の大切さや失う怖さを知ったんだと思う。

そして、暗殺者を慕う魔族の人達も本当の彼を知ってるから力になってくれたり、黒曜の妖精も魔女と暗殺者の両方が大切でからこそ、自分の羽を犠牲にしてでもって、暗殺者に羽を引き千切れと言い出すけど…

無理だよ。
暗殺者は知ってしまったんだ。
誰かを救う事も守る事も誰かの命を奪う事や犠牲を出すことでは救えない事を。
救われた人が救われたとしても、それが誰かの犠牲の上の救いだとしたら、そんな上辺だけの救いに救われた魔女は喜べないことに。
本当の意味での救いにならない事に。

けど、自分の命を犠牲にする事で魔女を救える手段があったと知る暗殺者は自分を犠牲に救い出して欲しいと懇願する……

うーん、これさ、多分救われた側からすれば、誰かの犠牲の上で救われたって知ったら色々と考えちゃうと思うんだ。

けどさ、大切な人が苦しんでるのって辛いんだよね。
自分に何とか出来るかも知れないって聞かされたら多分、誰だってそうするんじゃないのかな?

その人が怒る事も泣く事も覚悟の上で、自分が生きていた意味があったんだってって思える気がする。

それは、褒められた事じゃないし正しい事じゃない、多分自分のエゴなんだと思う。
けど、それでも救いたいんだよ。
理由は「その人が大切な人だから」って理由だけで充分かな?っておもいました。

最後はね……良い話になりましたね。
犠牲者は0になります。
皆、優しいなぁ〜と感じるエピソードでした。

犬の話も良かったけど……これは……ギャグだよね?
おじいちゃんを全力で弄ったギャグにしか見えないですww
若かれし頃のおじいちゃん強いww
けど、親心って言うのかな?
人と犬だけど両方とも子供がいて子供を大切にしてるからこそ解る親心だったりとか感動までは行かなくても素敵な話だなぁ〜と思えましたね。

中盤からは本格的な戦闘になりコメディ感がかなり薄れてくるのですが一応コメディの雰囲気も残してはありましたし本格的な戦闘も凄く面白いと思います。
私は戦闘シーンは好きなので、そうしたシーンも楽しめました。

最終回は日常を織り交ぜた小ネタ集でしたね。
結構ハードな戦い続いてましたからなんか、ほのぼのしますねww

投稿 : 2023/03/27
閲覧 : 104
サンキュー:

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