STONE さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 2.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
対BETA戦がメインになったが
原作ゲームは未プレイだが、歴史のある有名作品なので、概要は知っていたりする。
2期もので、前半は神宮司 まりもが死に、白銀 武が元の世界に逃げるも、そこでも⋯と、
かなりきつい展開。
ただ、ここでの展開は白銀の覚悟を決めるためのものであり、そのためにはここまで
追い詰めるのもプロット的には納得。
もっとも本シリーズは悲劇的展開が多すぎるため、それに慣れてしまったのか、まりもの死も
ショックを受けるほどのインパクトはなかった。
後半の主軸は佐渡島を舞台にした「甲21号作戦」。
1期は人間同士の戦闘が多く、それも主人公サイドが悪と戦うような勧善懲悪ものでは
ないため、重苦しいものが続いていたのに対して、こちらは本来の敵である対BETA戦。
とは言え、結果はともかく、そこに至るまでの戦況や犠牲を考えると、本作もカタルシスを
得られるとは言い難いような内容。
犠牲と言えば、伊隅 みちるが凄乃皇弐型を自爆させるために命を落とすが、前半のまりもと
言い、魅力的なキャラに対しても容赦なく、こういった温情の無さがこの作品の魅力かなと。
変な表現だけど。
1期のレビューで「BETAは自然災害に近い」といったようなことを書いたが、BETAの
行動自体は人類に対して悪意を持ってのものではないために、観ている側としてもBETAに
シンプルな悪意は持ちにくく、それもシンプルな爽快感を得にくい理由の一つかも。
まあ、この辺はBETAの造形の生理的嫌悪感がうまく補っている感もあるけど。
戦闘シーンにおける戦術機の魅力だが、対BETA戦より、前作やスピンオフ的位置付けの
「トータル・イクリプス」、「シュヴァルツェスマーケン」で多く見られた「戦術機同士の戦闘の
方がより魅力的に感じられるな」と改めて思ってしまった。
2023/03/26
2024/05/16 加筆