てとてと さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
敗戦悲壮ドラマ寄りに美少女化でやってみた?説明不足やコンセプトの曖昧さが目立った
太平洋戦争の軍艦が美少女化?するゲーム原作。全8話。
2015年放送の日常系寄りアニメとは完全に作風が異なりシリアス。
【良い点】
敗色濃厚な戦況で健気に戦う美少女たち、なシチュエーションは萌える。
軍艦を冠する美少女たちが絶望的な戦いする、つかの間の日常系も、常に敗北と死を予感させる。
そんな境遇で彼女たちの交流や想い…が描かれていれば良かった(んだけど)。
主人公の時雨をはじめ、キャラは死地にいて達観している感じ。
楽しくはないが、哀しい雰囲気自体は悪くなかった。
キャラデザは可愛い。
悲壮感漂う楽曲も良し。
アニメーションの質は高めでその点は楽しめた。
【悪い点】
終始説明不足。
戦況が絶望的なのは何となく分かるが、それ以上の状況が全然分からないまま進行。
進行が丁寧というよりも、停滞したまま陰気なやりとりが続き辟易。
ドラマが停滞気味な上に、リアルタイム視聴だと制作の遅れで殆ど話が頭に入らなかった。
キャラクター描写も説明不足。
原作知らない視聴者には厳しい。
悲壮なキャラドラマが良いかと言えば、そこも描写不足が目立つ。
時雨はじめキャラたちが達観し過ぎているのも感動しにくい。
悲劇として見ても、中々犠牲者が出ないままダラダラと進行、終盤破局と思わせて外国の援軍エンド…微妙。
合間の日常系も終始陰気さが漂い微妙。
なまじ真面目な作風なためか、女の子が軍艦みたいにバトルする絵面のシュールさも気になる。
戦闘シーンも地味。
【総合評価】2点
コンセプト、企画の段階で苦しかった気がする。
やりたかった事は何となく分かるんだけど、悲壮な日本敗戦ドラマと美少女の相性が悪かった。
評価は「とても悪い」