テナ さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
母との約束
妖精と人間が住まう世界……しかし妖精と人間の仲は悪く……妖精の羽を引きちぎって飼い慣らしたり、奴隷として売られていたり……
妖精は羽を引きちぎられても生きてはいけるけど傷つけられると苦痛を受けてしまう。
そんな中、主人公のアンは護衛の為に戦士妖精を買いに来ます。
そこで、出会った妖精はとても綺麗な見た目の美男子の妖精シャルだった。
アンは優しい女の子……
人と妖精の対等な関係を望んでいて、妖精を使役するのではなく、妖精と友達になりたい。
そうした事を夢見ている女の子です。
だから、傷つけられてる妖精を見て頬っておけなくて、けどそんな女の子だからこそ、ミスリルやシャルにも彼女の思いやる心が通じてゆく、話が進む度に関係性が強くなっていくのを感じる事ができます。
そして、彼女は砂糖菓子職人です。
彼女はお母さんが大好きなんですが、実はお母さんは亡くなっています。
そんなお母さんに安心して天国に向かって欲しくて自分が一流の砂糖菓子職人になりお母さんの魂を贈ってあげたくて頑張っています。
立派な子ですね。
自分の夢って自分が叶えたいもので、自分の為の物だと思うんですよね。
でも、アンはお母さんの為の物でもあって何だか素敵だなぁ〜って感じました。
結局は1度目はダメだったけどさ。
それは自分を超えた証明でたり、天国のお母さんも多分成長したアンの姿を見て安心したし嬉しかったんじゃないかな?って思いました。
妖精シャルはね。
最初は口が悪くて言葉を話すと意地悪な事ばかり言う。
アンの理想をバカにして信用してくれなかったりさ。
友達になりたいから命令したくない、アンに使役者として命令させようとしたり。
けど、それは不思議な事ではありません。
彼は知っている……多くの人間がどう妖精やシャルを扱ってきたか……傷つけて酷い目に合わせてきたか……
きっと、そんな事ばかり見て経験して来たのでしょうね。
そして、シャルの過去……彼女はリズと言う女の子に匿われて過ごしましたが、ある日リズは死んでしまいます。
彼女は人間に殺された……理由は多分……シャルを……妖精を匿ったから?かなと思います。
そんなシャルからすればアンを……いいえ……人間を信用出来るでしょうか?
私は出来ないと思います。
アンの様なそう言う気持ちは嬉しいけど信用して裏切られたら傷つくとか、何か裏があるのでは?と考えるのが普通ではないでしょうか?
だから、アンの本心を聞き出そうとした。
でも、こう言う信用出来ない関係性ってのは疑う事から始まるのではないでしょうか?
その中で見極めた先に信頼が生まれる。
だからこそ、シャルは少しづつ心を開いていきます。
彼から「友達になる」って言葉は彼女の気持ちが通じたのだと思います。
ジョナスは、コイツは……クズだ!
アンの砂糖菓子の作品を持ち逃げした。
最初はウザイけど良い奴くらいの印象でしたが……
人の作品で砂糖菓子の品評会に出品って最低過ぎる……
そもそも盗んだ作品出ても、次が作れないでしょう?
現に、バレて目の前で作れてないじゃん。
他人の作品をパクる奴ってのは、負けを認めてるんですよね。
自分には出来ないから、自分より凄いから、他人の作品を盗む、、、自分の作品を信用出来ないような人間が砂糖菓子職人として成功出来る訳がないのですよ。
しかも、そんな手段で取る賞に何の意味と価値があるの?
そんなの虚しくなるだけじゃん?
賞を取ればゴールでもないのにさ。
バカで最低な奴……私はコイツ大嫌いです。
公爵の話もさ。
情けない……アンを脅してさ、偉そうに言ってたくせに逃げ帰ってさ。
私は何一つ、ジョナスを可哀想とは思えませんでした。
確かに公爵は酷い事をしました。
それでも、女の子を脅して従わせて最後は同情してもらい身代わりにして自分だけ逃げる様な人間に同情なんてしないし、可哀想だとは思わない受けた事すらこれまでの報いを受けたんじゃないかな?くらいにしか思わなかったです。
私は相当嫌いかもしれないww
自分でレビュー書いててここまでコイツに怒り沸くとは思いませんでした。
でも、アンはさ、最後までやりきった。
しっかり言い切り実行に移したそして、やり遂げた!
成長出来る人間ってのは、アンの様に逆境を乗り越え成長出来る人なのかもしれませんね。
そして物語は9ヶ月後へ!
9ヶ月後に彼女は銀砂糖職人になる為の銀砂糖を手に入れる。
彼女は素材を手に入れる為に、銀砂糖の生成作業に参加しようとするけど……
受付が超嫌味な奴……問題発言ばかりして女の子に失礼な最低の受付ですね。
アンは実力がある砂糖職人だから人から恨まれたり嫌がらせをうけたりするんだけど……
銀砂糖職人の世界って見苦しいですね。
ただ、嫉妬から来る嫌がらせばっかり。
実力ある人ってのは絶対にいるけど、そうした実力ある人に嫌がらせをしたり、参加させようとしなかったりってのは、よく解らないのよね。
だって、それは実力じゃ勝てませんって言ってる様なものだし。
だから、卑怯な手で参加させないとか嫌がらせで諦めさせようとしたり、もしも実力ある人がそれで参加しなくなったとして銀砂糖職人として認められたとして嬉しいものなのかな?
嫉妬するなら作品の案をもっと考える方がいいんじゃない?
嫌がらせをするならその時間で努力を積む方が結果が出るんじゃないの?
そもそも、そう言う実力ある人達に勝ってこその高い評価や価値になるんじゃないのかな?
作中でアンが灰汁をこまめにとるシーンがあるのですが、それに文句を言う職人達はアンを突き飛ばすんだけどさ。
アンが言うには灰汁をしっかり取らないと、良い砂糖菓子は出来ないと揉める話があるんですが…………
そこじゃない?
そうした基本や細かさがアンと嫌がらせモブ職人達との違いじゃない?
人を陥れる前に自分の砂糖菓子と向き合い方を考えるべきなんじゃない?
自分の実力を見直せない、足りないものを考えようともしないのに成長出来る訳ないと思うんです。
他人の凄さを凄いと感じる事が出来ず嫉妬しか出来ない内は成長できませんよね。
それで事件が起きる。
彼女の出品作品をみてキースの信者がアンに危害を加えようとしたのです。
その首謀者がジョナスだと言われるもジョナスは騙されて利用されて、逃げ出してシャルに助けを求めたのに……
この事件に関してはジョナスは悪くは無い……けど、ジョナスは犯人に仕立てあげられた上に、それが違うと訴えるアン達の意見すら聞かずに勝手にジョナスを処罰しようとして、犯人を庇ったとしてアン達も追い出されてしまう。
確かにさ、ジョナスは褒められた奴ではないよ。
普段が普段だから疑われるのも仕方ないよ。
けどさ、事件の事実確認はするべきじゃないの?
それが責任者じゃないの?
愛弟子が犯人なのに自分の弟子のサミーは悪くないなんて決めつけて、首謀者の弟子の話だけを聞いて解決なんて思ってるのかな?
弟子も弟子なら師匠も師匠だよ。
裁かれるべき奴が裁かれず冤罪で済ませるなんて誰も得しないやり方は残酷です。
でも、キースもキャットも優しいなぁ〜
サミーの件をなんとかしてくれるみたいたい。
そんな中、アンの銀砂糖が大量生産品にすり替えられている事に気づくシャル……その事件の真相を知ってるのはブリジットなんですが……彼女は証言てくれなくて、、、
シャルは取り引きを持ちかける。
ブリジットはなぁ〜
シャルが好きなの?Loveなの?
こんなやり方でいいのかな?
好きな人を思い通りに出来るけど、それは命令あっての事で気持ちは向かないと思うけど?
私なら嫌だな、こんな羽って脅しの材料で従わせて愛して貰うなんて……虚しいだけだと思うけど……
アンはアンで自分の作品で彼女は無実を証明する事に成功する。
これは本当に良かった!
作品も素敵だし銀砂糖も最高の物だって証明出来た訳だしꉂ(ˊᗜˋ*)ヶラヶラ
結果、彼女は見事に認められ王家勲章を得る♪
けど、王家勲章を引き換えに彼女は失ってしまう…………大切な人を
アンは可哀想なくらいに悲劇ですね……
1つ幸せになれば1つ何かトラブルが起こされて巻き込まれて……
2クール目は7月なんですね。
どうなるんだろ?
彼女は大切なものを取り戻せるのか。
人間と妖精と砂糖菓子、作中にでるアンの砂糖菓子はキレイなデザインでした。
どれも美しく輝いているけど崩れそうなくらいに細かく作られた作品に素敵な作品を仕上げて見るのが楽しみでした。
物語も嫌味なキャラは本当に嫌味でイライラする事もありますが、アンの熱心さや頑張りだったり、アンの周りの人達であったり暖かい物を感じる事もあり暖かい作品だと感じました。