take_0(ゼロ) さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
大筋の物語としては滞留、停滞かもしれないが見ごたえは十分!!
第1話:予想どおり、苛烈な境遇のキャラクタが描かれる、しかし、その後の未知の冒険に向かう際の彼らは何ゆえにあそこまで眩しく描かれるのか。
人の未知への探求心はそれほど強いものなのか、未知なる世界への希望というものはそれほど人を駆り立てるものなのか。
そして、この探求心そのままにリコ一行の現在の姿が描かれる。
彼らもまた、新しい階層への冒険に向けての前向きな姿勢を持ちつづけていた。
・ ・ ・からの、厳しい現実がまず描かれるw。
リコの生理現象・ ・ ・。
閉鎖空間での・・・に苦笑いをしながら、視聴者である私は、これからの物語は、こんなレベルでおさまる訳はない、と思うのであった。
第2話:比較的静かなエピソード回。
リコ、レグ、ナナチの冒険の様子が描かれる。
ナナチの名言っぽいセリフの直後に通信船がモンスターにぶんどられるあたり、地味にアビスらしい。
そんな中で盗まれたプルシュカ(白笛)を追ってとある場所にたどり着くのだが・・・。
いやー、最後の一言が重いって・・・。
第3話:なれはての村でのエピソード。
まだまだ衝撃度は低いものの、やはりアビスの厳しさが垣間見られる。
なれはての村では外から来たものにとっては、理解、納得できなくても厳格な「ルール」が決まっている。
いかに度しがたいルールであってもどうしようもできないことってある。
最近のリアル世界では独り善がりなルール解釈やわがままで世を騒がせているバカが見受けれれるが、そういう輩をアビスみたいな厳しい環境へ放り込んで見たいと思ったり、思わなかったりw。
おっと、また余計なことを書いてしまった。
物語はリコパーティーと過去にアビス深部へ進行したパーティーの2軸で描かれているが、このラインが一致した時、イヤな予感しかしないのはこの作品故だろう。
しかし、冒険者達の渇望と同様に私自身もこの作品の視聴を止めることができない。
・・・因果なものだ。
第4話:なれはての村でのエピソードがつづく。
レグはどうやら自身を知る者にあったよう。レグの過去に繋がる展開が見られるのかと期待したが、そこはまだまだという感じ。
そしてナナチも自身の大切な者に巡り会う。
まったく・・・、何がどうなるのか、見逃すことができない。
キャラクタ達の過酷な状況、複雑な感情を見続けようとする視聴者も間違いなくアビスの呪いに取りつかれている気にさせられる。
第5話:
・・・やはりアビスは、慈悲深い・・・。
判明しているルールはルールとして厳格だし、交渉も成り立つ。
選択肢まで示してくれる(皮肉ですよ・・・もちろん)。
・・・・・・選べん選択肢だがな。
まったくどこまでも人に期待をさせ、どこまでも人を絶望させる物語だこと・・・。
そこに痺れる憧れる〜ってかw・・・。
第6話:
・・・すんでのところでマジカジャに決断を止められたリコ。
決断力のあるのと覚悟があるのは立派かもしれないけども、やっぱり危ういよ、リコは。
ただし、即決断できるのは優柔不断な私からしたらうらやましい限りだが・・・。
さて、第6話では白笛(プルシュカ)を返してもらい、その事によって新たなレグとのつながりが描かれた。
戦いの中でだけど。
それにしてもナナチが気になる・・・。
そして、ブエコ。
なんだかかわいくて気になるキャラなんだけど、ちょっとあきらめ口調な所が気になる・・・なんかあるんだろうなぁ。
もちろん声で一致していることで、いろいろと察し始めてはいたのだけれども、いよいよ、いろいろなポイントで決死隊「ガンジャ」パーティの行く末が見え始めてきた。
ふぅ・・・。
しかし、私も大穴の魅力に取りつかれた身、視聴をつづけようか。
第7話:ガンジャパーティーの過去と行く末が描かれる過去(回想)回。
リアル世界でもどうしようも出来ないこと、どうにもならないこと、大きな絶望を乗り越え、あきらめ、ごまかし、忘れ、折り合いをつけながらなんとか生きているものだが・・・。
ガンジャパーティーに降りかかった悪夢、狂気の絶望感はこれらを凝縮してアビス色に染め上げた様だ。
想像するだけでも、いや、想像もしたくないな。
自分ならどうしたか、どうするかなんて・・・。
第8話:ついに「なれはての村」の成り立ちとブエコの思いについて描かれる。
さまざまな人の思いと選択が描かれるが、正直どれが正解で何が正しく、何が間違っているのかは私には解らなかった。
ただ、受け入れやすいものと拒絶したいものはあったかな。
そんな中でも、何かをした者、しなかった者それぞれの心には傷が残った様だ。
そして、それを罪と感じる者も、罰と感じる者も、予測した者も受け入れた者もいたようだ。
私は「ふーっ」ため息を一つ漏らしたのであった。
第9話:面白かったし、いろいろと判明したこと、思いの吐露もあったけど、次回へのブリッジ回かな。
それにしても「お姫様」の怒りたるや、想像に難くない。
あとは・・・探掘家って奴ぁ、やっぱイカれて(アビスに捕らわれちまってる)んだなと。
150年定住してても、まだチャンスがあったら潜りたいなんて、立派なジャンキーだよ。
そういう人達がアビスの世界を前進させてきたんだろうけどさ。
第10話: なんと、レグ・・・。
お前、そのふるまいは世間知らずの「お姫様」からしたら、ガチ王子様にみえちやうぞ。
いよいよレグの物語も見え始めるのか、って感じの回。
ナナチ・・・、再会できてよかった(?)のかもだけど、また別れを体験しないといけないとは辛すぎる・・・。
だが、今回は子どもみたいに泣きじゃくりながらではなく、前を向きながら、前へ進みながらの別れだった。
強くなったなぁ・・・(しみじみ)
。
第11話:シーズンエンドに向けてのつなぎ回、整理回かな。
ファプタの気持ちが整理されていく感じ。
シーズンエンドを向かえるにあたり、ひとまずの決着を図らなければならないというリアルで、仕方のない事情がかいま見えた感アリ。
しかし、げに恐ろしきはアビスの原生生物たち。いかに強力な力を持とうとも彼らの前では歯が立たない。
それぞれのキャラクタの物語にとっては重要で意味のあるかけがえのない出来事のはずだか、アビスという大きな奈落の中ではちっぽけな出来事に過ぎない感が恐ろしい。
ナナチの覚醒、騎士っぽいな。
姫と王子と騎士ねぇ。
第12話:悪いわけではないんだけど、今期シリーズエンドへ向かうためにまとめにかかっている⇒即ち、ある程度の結末、落としどころへ向かう≒物語の方向性、ベクトルが一時的ではあるものの予測可能になる≒スーパーバッドエンドはないだろう、と。
って感じで、何が起こるかわからない、どんな理不尽さや、過酷さがあるかわからない、方向性がわからない、という「アビス」という存在が一瞬、ほんの一瞬ブレる。
って思ってしまった。言っていること解ってもらえるだろうか。
仕方が無い事なんだけど、そういう風に感じてしまった。
これは、私自身もアビスの得体のしれない魅力に捕らわれているのかもなぁw。
でも、このシーズンは終わらなければならない。
そして、そのエンドはいろいろな事を飲み込んだうえで、少しだけ、穏やかなものになっていた気がする。
もふもふ好きにはより一層楽しみが増えただろうソス。
かくいう私もモフりたいと思ったソス。
今作は、冒険という意味では前進ではなく、滞留、停滞だったかもしれないけど、アビスという環境、世界観を今一度、多彩で魅力的なキャラクタ達を使って描いてくれたのではないかと思った。
そして、今後の物語も恐れながらも、楽しみにしてしまっている。
今の私の目は、アビスへ向かう冒険者と同じような光を放っているかもしれない。
さて、私も次の物語が描かれるまで、しばし待つとしようか、なあに150年はかからないでしょうw。