Dave さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
面白そうなの最初だけ
1.尻すぼみ
最初は良かっただけに、とても残念です。ハズレの多い今期においてこれは期待できるかと思ったんですが、途中からどんどんわけわからない方向に。もっと壮大な話になるかと思ったんですが…なんだかウジウジした感じになりましたね。登場人物は増えますが深みのある話にはならず、ただ薄味の登場人物を増やして水増ししただけ。魔法が使える・使えないの問題も、代替手段があるなら別にいいじゃん。そこに制約があって、それを乗り越えて、みたいなカタルシスは皆無。
2.爽快感がない
主人公がかげきしょうじょ!!の千本木彩花なので、サラサばりの破天荒&圧倒的存在感かと期待したんですが、その期待は裏切られ尻すぼみ。もう一人のヒロインが出てきて、悪役令嬢モノにありがちな捨てられてからの~って期待したんだけど…振り返ると、あのシーンが本作のピークでそこからはグダグダと下降線でした。画はいいのにストーリーがまったく追い付いていない印象です。
3.雑なシナリオ
弟も完全なやられ役だし、展開面白くないし、貴族の反発云々のくだりはいつの間にかなかったことになってるし、急に誰?みたいなキャラ登場するし、意外性ないし、おもしろくない。極めつけは最後の〈バトルで決着〉意味不明。「俺とお前と、どっちが正しいか拳で決めようぜ」ってどこのヤンキー漫画だよ。いや、百歩譲ってそういう展開がムネアツになる作品だってあるでしょうが、ユリアニメにいきなりぶっこんで来たな、おい。
そんで王位継承軽っ!「あいつあかんか…じゃあお前やれよ」みたいな、部活の部長決めるのでももうちょっと重たいやろ。
4.転生要素どこ行った?
そう言えばタイトル「転生王女」でしたね。途中すっかり忘れてました。最後に無理矢理入れようとしてきたが、転生要素なくても全く問題ないというか、活かさない設定は無駄。それともタイトルに転生ってつけておけば異世界なろう勢が釣れると思った?
5.唯一のオリジナリティ「ゆるユリ」
過激でないユリ。友情ではなくユリ。現実世界にもある皇位継承権に関する性別観とか、「女らしさ」を強要する社会に対して一石を投じる…のかなと期待したんですが、最後の最後でそういう崇高さ(の可能性)もかなぐり捨てましたね。これ何ていうエロゲ―?がっかりです。