Bハウス さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
第1話がピークになってしまう革命
主人公アニスの破天荒な性格を見せ
ラストで魔法学校卒業パーティーで
アニスの弟で次期王候補のアルに断罪される
ユフィを連れ去っていくシーンが一番インパクトあった
その後はアニスの魔学についての話
アルがユフィを断罪してレイニを婚約者に据える理由と
要素自体は出てくるけれど
本題である革命を起こす機運が盛り上がらなかったのは致命的
最終回にそれなりの回答はしているけど
取ってつけた感が半端なく感じた
百合ファンタジーというキャッチコピーも
最終盤の王位継承と精霊契約の下りで見せていくが
それまでの距離感が遠くて急に親しい間柄になったなと
ジオメディアで渡航先生作品なので
個人的には信者寄りの立ち位置なんだけど
それを差し引いてもこの作品はダメダメ
アニスの侍女でなにやら裏があるイリヤ
アニスの旧友で呪いの研究をしているティルティ
アルに利用されたバンパイアのハーフで
無意識に魅了をしていたレイニ
サブキャラクターをうまく使えば魔法革命が
もっと強調できる内容になったのに
アルのアニスに対する絶望と
強い王になるために手段を選ばない部分が表に出るから
庶民にも魔法の活用をと急に言われてもと
一番ダメなのは魔学をしっかりと説明しきれていないところ
アニスは前世の知識を加えて
この世界で異質なアイテムを作り出している
ここまでは良かったがその後はよく分からない論文を出すだけ
魔学による実際の効果に具体性がないから
反対派が陰謀を駆使してアニスを追い落とす道理が
説得力無くて神輿に担がれたアルとの協力関係も
一方的にバランスが悪すぎる
なろうの中では比較的良識的な作品だし
やりようによって新たなジャンルとして切り開けていただけに
残念な気持ちが大変強い