シボ さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
イヤホンでの視聴がお勧めです。
1期に続けての視聴でしたけど、だいぶ印象変わりました。
矢を放って的を射る。
基本一人で完結する行為で個人競技ってイメージですけど、
このツルネでは団体競技、
特に2期は仲間とのつながりを中心に描かれています。
序盤は「息合い」がテーマになります。
仲間との間、呼吸を合わせること?抽象的で中々観てても
難しかったです。
実際、メンタルが大きい競技なんだろうし仲間との一体感、呼吸を合わせることって簡単じゃないんでしょうね。
先に息合い、一体感を示したのは3人の女子達でした。
彼女達の市民大会での射る姿の美しさ、華やかさは良かったです。
「私たちだって・・」
光輝き放たれる矢が的に吸い込まれる花吹雪が舞乱れる演出は
女の子らしい華やかさで良かったです。
1期でいる意味は?ってなってた彼女達の見せ場に見てるこちらも嬉しい。
だって毎度毎度の男子への
「よ~~し!!」の掛け声ばかりでは可哀そうですもん。
全編をとおして登場キャラ一人一人に見せ場を設けることで
1期でイマイチに感じていたキャラに背景が加わって総じて魅力も
印象も良くなりました。
西園寺門下であって湊の一番のライバルであり友達の藤原 愁。
妹きっかけからの藤原家での遼平との一時。
1期ではイマイチどういう人か分からなかった愁ですが
遼平のように懐に飛び込む人を拒まない良いやつだったんですよね。
あの可愛い妹ちゃんが兄の好感度をだいぶ上げてるってのもありますけど。
好感度上がったと言えば、1期でかっちゃん以上に悪役を務めた
桐先のあのどうしようもなかった双子まで良い感じになってきてたw。
(かっちゃんは2期でも苦手です・・)
やたらと絡んできた辻峰高校の二階堂先輩についても何とか良い人にって、おじさんを含めて背景をかなり丁寧に描いてました。
この2期はライバルであるんだけど、そこここでのちょっとした交流が
清々しくて観てて気持ちが良いんですよね。
相手をリスペクトしてこその弓道なんだってことで良かったと思います。
終盤は部活ものだけにお決まりの全国大会でのライバル校同士の
対決。
「ツルネ」音を題にしてるだけあって、
きりきりと弓を引き絞る音、ツルネそれぞれが個性的で一射、一射
にゾクゾクきました。
特に桐先との対決は音+イメージ演出が良かったです。
息合い、空気感がいくつもの波紋で伝わっていく。
競技場を様々な角度(真上からも)で映し出すことによって
ともすれば地味で単調かもしれない試合模様が臨場感増してました。
最後は神事としての弓。
マサさんを含めて正装をまとっての6人の勇壮な立ち姿。
一人一人発する力強い矢声、そしてツルネまで個性が
あって耳に響いた~~。
音楽は
OP ラックライフ / ℃
1期に引き続きの主題歌担当とのことですが、聴きやすいサウンドで
良かったと思います。
熱い歌声にようやく2期のキャラがマッチしたように思います。
Ed 丁 / ヒトミナカ
響き渡る歌声、メロディーが夕暮れ時にピッタリときます。
エンディングの余韻が残るような楽曲で好感でした。
湊達の学年が上がったその先もまだ続くのでしょうか?
少しずつ面白くなっていってるのでその先の道もまた観てみたいです。