waon.n さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
スチームパンク×スパイ×美少女=ぷりぷり
【First】
アニメのオリジナル作品です。
19世紀イギリスがモチーフでスチームパンクで東西分裂しててスパイっていう個人的に萌え要素の集合体の作品。
端的に行って本格派ではないものの、良いです。キャラがデフォルメされているので『屍者の帝国』などよりは見やすい。また昨今のスパイよりちゃんとスパイしてるので、その辺りも高評価!
『スパイ教室』って作品が2023年の冬アニメでやっておりまして、1話観て既視感を覚えたのでこのサイトの観たいリストを確認して観たらありました。
確か1話みて続き気になるってところで仕事が忙しく失念していてそのままだった作品。思い出させてくれたって言うだけでも『スパイ教室』には感謝です。こっちは1話目で挫折してしまいましたが…このサイトで高評価だったら観てみようかな。
【Staff】
監督 橘正紀
シリーズ構成 大河内一楼
音楽 梶浦由記
今回ピックアップしたいのはこの御三方です。
監督は恐らくアニメーターから演出、絵コンテとステップアップして監督をするようになっている感じの経歴だと思います。『ばらかもん』で監督をしていたらしく、うっすらと残っている記憶ではあれも良いアニメだったと思います。
シリーズ構成に大河内さんこちらは『コードギアス』や『プラネテス』など最近では『水星の魔女』で同じくシリーズ構成でした。(水星の魔女でも同じ事書いてるw)
割とえげつない見せ方をする作家さんですね。『水星の魔女』では良い意味でやられました。今回もキャラデザがかなりのデフォルメだったこともあり、暗い感じの話でもポップに観れた感じはあり、美少女たちのキャッキャうふふありつつだったので、薄口だったかもしれませんかきちんと鎮めるところと上げるところがありまして続けてみるにしても飽きることなく楽しめました。
きました。音楽は梶浦さんです。『まどマギ』『Fate/Zero』などでゆうめいです。
世界観と音楽がはバッチリでした。盛り上げるシーンや感動するシーンなどシーンは多岐にわたりますが、常に少しの暗さを帯びた音楽で、19世紀産業革命イギリスのようにいつも薄暗い空のようでした。
【Review】
〇世界観
19世紀のイギリス産業革命あたりの蒸気技術真っ盛りと20世紀のドイツの東西分裂がミックスしたような感じ。
つまり、電気の技術ではなく蒸気機関が20世紀後半でも主力として使われ続けていましたみたいなノリ。
どちらもまぁまぁに暗黒の時代ではありますが中世から比べるとまだ明るいのかなと思いつつ。
そんな中に美少女たちがスパイとして暗躍するという空想の時代活劇といった趣きの物語。
なので、基本的に任務を与えられ、それに応えていくだけ…といえばそうですね。そんな彼女たちのチームの結成の流れを一緒に観ていく感じです。
〇構成
1話から12話の構成になっていますが、この作品はなんと時系列順に並んでいないのです。
それぞれの副題にCASE○○みたいに番号が割り振られており、1~24までとなっています。ってことはこれはもしかしたら最初は2シーズンもので想定していたが、12話に縮んだって事なのかなみたいな想像がありますね。
そうした場合、最初全部の主要キャラを紹介した方が良いみたいな判断なのかなって想像してみていまいたが、実際のところは分からんです。(劇場版で間を補完してるので可能性はありますね)
とはいえ、キャラを見せるを意識した脚本や構成だったことは間違いないかと思います。なによりもまずはキャラだ! みたいな。
それぞれの個性がちゃんと魅力となっていて、それが当たったような気がします。
最後にちゃんと謎を解いていく形式になっているのがまた構成の上手さでもありました。
〇テーゼ
これがどうも…何か伝えたいものがあったのか、それとも着想だけで進んだのか。
こういった時代劇ものにつきものなのは、温故知新かなと思います。昔を思い出しそこから現代に伝える教訓みたいなもの見出す。
後者の場合は、元々スパイものっていうテーマがありつつ、王女とそっくりの平民が入れ替わちゃって戻れなくなってしまった。子供の取り違えみたいなノリだったのかと思います。
んで前者はまぁあとから乗っかってくることの方が多いと思うのですが、うーんあんまり感じ取れなかったです。
でもね、ちゃんと感動してしまった自分もいて、驚きです。不思議な魅力がありました。多分どこか引っ掛かりがあったのだと思います。
〇キャラ
『キノの旅』で小説のイラストを担当してる方が原案らしいです。
個人的にこの頭身でスタイリッシュに魅せてるので、可愛いうえにカッコいいのはもはや、【喧嘩が強いうえに男前】な七枷社もビックリです。
あとは学生のくせに巨乳だらけっていうなんかそれだけで無駄にリアリティラインを落としている作品よりも好感を持てます。
特に好きなのが、ドロシーですね。(っておっぱいかよ)ツッコミには甘んじて受け入れます。いやあのクズな父親にこの娘っ子は…とか20歳なのに頑張って学生やってる所とか好感度しかヤダなぁ、ないじゃないですかー。
はい。
【あとに】
少々残念なのが、スチームパンクと言いつつガジェットがケイバーライトとその技術で作成した戦艦を消滅させる位の爆弾だけっていう。
細かく気づけていないだけで実はもっとあったりしていたら誰か教えて頂ければ幸いです。
今度四月に劇場版の3章目が公開されるようですね。1と2は観れなかったので、観に行きたいですな。
ちなみに、劇場版もアマプラで観れたのでちゃんと観ました。
1章よりも2章の方が面白かったですね。映像的にも脚本的にも。
まだ楽しませてくれる作品なので、まだ観ていない方がいたら、どうぞよしなに。