てとてと さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.5
作画 : 2.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
独特な味はある気はするが、良さが分からないリメイク作品
「とんでも戦士ムテキング」のリメイク版との事だけど、作風は全くの別作品。全12話。
※作品データベース様より転載
【良い点】
なんちゃってアメリカン?なレトロフューチャー感。独特の雰囲気はある。
作画はキャラデザ含めてチープだけど、強いて好意的に見ればそこ含めて独特な持ち味とも取れる。
レトロフューチャーなんちゃってアメリカンの場末の少年が、ダンスで悪をやっつけるヒーローになる、というのは悪くない。
主人公ムテキがアイダさんに恋するラブコメも良かった。
前半は呑気で明るいノリから、一見平和で豊かな文明だが仄かにディストピアな裏を垣間見せる不穏さは興味引く。
終盤の主人公らしさとドラマは及第点な盛り上がりはあった。アイダさんを愛するムテキの想いは本物であった。
謎なダンスバトルはともかく、旧作の曲アレンジした楽曲は独特なセンスはある。
キャラは主人公よりも、周囲の友達の雰囲気が良かった。さほど深い交流掘り下げはないが、気の置けない友達な感じ。
【悪い点】
作画は独特な味があるとはいえ、微妙。
キャラデザや表情が平坦で魅力が乏しい、肝心のダンスバトル?が単調で手抜きにしか見えない。
ダンスバトルの盛り上がりが乏しくすぐ飽きる。ニコ動でさえネタにもされなかった。
これがギャグならばいいが、真面目に戦ってるぽいので、チグハグ。
毎度の退屈なダンスバンクにより、シリアスなのかコミカルなのか分からない。
中盤以降、中途半端にシリアスで陰気。敵の現代文明風刺的な主張もいまいち。
意図的に懐古趣味な子供向けアニメテイストにかこつけて、意識高いテーマに挑んでスベってしまった印象。
ストーリーも謎の提示が9話まで殆ど無く退屈、9話辺りから怒涛のネタ明かしで一応の盛り上がりはあるが唐突で雑な展開。
9話から最終話まではギリ及第点だけど、それ以前に飽きてしまう。1クールアニメとしてはダメ。
キャラも遊び友達としてはよいが、各キャラ交流掘り下げがイマイチ。
ヒロインのアイダさんも奥ゆかしく微笑んでいるだけでムテキとちゃんとした交流が乏しい。
一応デート回はあるけれど、機械だったアイディンティティーの葛藤とか、ヒロイン性高める要素もっとあったはず。
【総合評価】2~3点
コンセプトのよくわからない作品。
つまらなかったけれど、全くダメと切り捨てていいものか自信が無い…
評価は普通寄りの「悪い」