剣道部 さんの感想・評価
2.0
物語 : 2.0
作画 : 2.0
声優 : 2.0
音楽 : 2.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
思慮浅い
[文量→中盛り・内容→酷評系]
【総括】
素材は悪くない。
目の付け所というか、面白くなりそうな要素はあったが、まあ、結局、なろう系の、超ご都合主義。
《以下ネタバレ》
【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
異世界と現実世界を「頻繁に」行き来し、商売(貿易)をするというのは、悪くない設定だと思う。
しかしも、仕入れはほぼ100円均一、商売の目的は、金儲けオンリー。ってのも良い。最初の数話は面白くなりそうな気配はあった。
が、結局は、現実世界の普通が、異世界を蹂躙していくだけの、なろう系ご都合主義。
私が思う、こういう「内政系」の異世界転生で優秀な作品は、転生先の世界の理屈の中で生きていること。もっと言えば、主人公以外の人物が、ちゃんと生きているかという点があるかどうか。
本作は、それが皆無。
言い始めればキリがないけど、あえて細かいことを言えば、ジャンプーを売るのはまだ良いとして、シャンプーの容器(プラスチック)には全く触れないところ。プラスチックの容器なんて、わりと世の中がひっくり返るくらいのものなのに、誰もそれに触れない。
ていうか、作者自身が、そんな意識を持ってない。
もしシャンプーを売るときに、わざわざこの世界の容器(瓶とか木箱とか)に入れ換えるような、「思慮深さ」があれば、感心するんだけどね。
本作の設定を生かすなら、まず、現実世界と異世界を頻繁に行き来し、「どちらの世界のミツハの生活」も、ちゃんと描いていくこと。
異世界での「不便さ」を受け入れ、工夫したことで得た知識や経験が、現実世界の就活や人間関係にプラスの影響を与え、
現実世界の「便利さ」に危機感を覚え、異世界で売る商品や行動に細心の注意をして、お金を稼いでいくこと。
最初の数話は、そういう流れもあったのに、、、う~ん、残念。
終盤の戦争も、なんだか拍子抜け。シビアな残酷方面に行くでもなく、実に中途半端な三流コメディ。
本作の主人公、ミツハ以上に、能天気でご都合主義な主人公なんて、なろう界隈にはいくらでもいる。でも、本作の場合、ミツハ自信が「私って思慮深いよね!賢いよね!」みたいに胸を張ってくるので、逆に、「思慮浅い」っていう感じがしました。
今後は領地経営をするんでしょうが、まあ、お手軽にやるんでしょうね。期待薄です(苦笑)
{/netabare}