てとてと さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ゲーム原作で、独創的な世界観で繰り広げられる不条理デスゲーム系?雰囲気は良いが佳作未満
※作品データベース様より転載
【良い点】
キャラデザや背景が、良い意味でゲームキャラぽい独特な雰囲気。謎ラップなどの楽曲や、渋谷の風景もいい味出している。
記憶が無い主人公が訳も分からずデスゲームに参加、ゲームのルールや世界観を少しずつ掴んでいく過程が興味深い。
他者との関りを嫌う主人公ネク君が、ヒロインのシキちゃん他との交流で成長していくドラマもあった。
途中経過で意外性もありつつ、大団円?なので後味は悪くなかった。
展開はやたらと速いが、常に目標が明示されている作劇はゲーム的で分かり易い。
個々のキャラは悪くない。共闘したり交戦する過程で各々の持ち味は見て取れた。
戦闘シーンもゲーム的。アクションシーンの見応えは中々良かった。
BGMがスタイリッシュ。細かい戦術よりもノリと勢いで見せてくれるタイプ。
シキ役の方は本職ではなく拙いがキャラに合っていて好意的に評価。
【悪い点】
分かり難くはないが、常に説明不足。
あえて説明せずサクサク進行するノリで見やすい反面、キャラや世界観の掘り下げで見ると物足りない。
ゲームのルールや世界観への興味が序盤以降あまり深まっていかない。
1話1話のテンポは悪くない一方、全体で見ると展開に変化が乏しく地味に感じる。
主催者側も含めて複数の思惑が絡むが、いずれも説明不足でドラマが深まらず。
群像劇としては今一つ。
戦闘も1シーンずつ見れば悪くないが、単調気味。
主題と思われる、思春期の少年の葛藤や成長という面で見ても、あまり丁寧ではなかった。
何となくネク君成長したな〜という実感はあるんだけど。
【総合評価】3~4点
原作ファン向けと思われる。
あまり良い内容とは言えないが、アニメとしての雰囲気は好きだった。
評価は好意的に見て「普通」