マージマジマジーロ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ラブライブ!シリーズの原点
【物語】
国立音ノ木坂学院に通う高坂穂乃果が、廃校を阻止するためにスクールアイドルとして活動するというお話。
主人公の行動力で周囲を動かしていくストーリーは面白かった。ただメンバー集めで疑問が残る点があった。
まず真姫の加入。家が医者の家系で『私の音楽は終わっているの』などと言っていた割にあっさり加入していた。
そして絵里の加入。あれだけ反対していたにこと真姫がすんなり迎え入れていたところは描写不足を感じた。
【作画】
ライブシーンでは引き画で3DCGを駆使するなどして綺麗に作られていたと思う。
他のシーンでも崩壊などは無かったと思う。していても中割りだろうから気にしない。
キャラデザは少し古臭いが、制服をいじって個性を出したり、喜怒哀楽の表情が上手く表現されていて、キャラが生き生きとしていた。
【声優】
Pileさんの演技に難癖をつけている評価が見られるが、個人的には気にならなかった。キャラが女子高生という設定だからなのか、逆に初心な雰囲気の真姫の魅力を引き出していたように思う。
演技面では南條さんが輝いていた。正直言って南條さんはfripsideのイメージが強く、演技は期待していなかったが、本作で一番キャラに合っていた。叱責する場面でのパワフルボイスには腰を抜かしたし、声と絵里の親和性によるものなのか、良い意味で絵里はキャラクターではなく人間のように感じた。
【音楽】
OP(僕らは今のなかで/u`s)
ED(きっと青春が聞こえる/u`s)
OPは歌詞もメロディーも抜群。特に歌詞は穂乃果たちの心情を代弁しているかのようなものでエモい。
EDはイントロの入れ方が上手い。メンバー全員でピアノの前で歌う映像も印象的。
そしてライブ楽曲。『No brand girls』が一番ビビッと来た。
【キャラ】
主は三次元アイドルオタクなのだが、二次元しかりアイドルには『応援したくなる魅力』がマストだと思う。本作にはそれが十二文にあったと感じた。キャラの深堀りにはバラつきがあるが、一人一人個性があるし、二期への繋げ方も練り込まれていたので、深堀りが足りなかったキャラは二期でやってくれることを期待。
個人的には矢澤の設定が秀逸だった。適当に扱うことでネタキャラとして躍動し、時にスクールアイドルに対する知識と熱意から先輩としての一面も見せる。まさに八面六臂の活躍。