シボ さんの感想・評価

4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

人生山あり谷あり。家族の絆があればきっと乗り越えられます。

1期で期待しすぎて泣けなかったって書いたのですが
この2期でもその感想は変わらずって感じで序盤は良い話も
あるんだけど、泣くほど？
期待値上げ過ぎてるのかなって思ってたら終盤の怒涛の展開に
これか～～ってなりました。

自立し社会人として苦労しつつも懸命に頑張る朋也。
渚を幸せにすることを誓って秋生に許しを請うシーンとか
良かったな～。


お互いを大事に想う新婚生活。
観てて幸せな気分になりますね。

家族を支えようと覚悟を決める朋也。
そしてふと自分のダメ父に想いを馳せる描写。
子供が出来る、そして親になって初めて気づくことって分かります。

お腹の子供に聞かせる家族みんなでのだんご大家族。
流れてくるだんごBGM。やっぱりホント良い曲だ～。
毎度毎度なんだか沁みるんですよね。

そんな幸せだった時は一瞬で、やっぱり来てしまう渚との別れ。

そりゃフラグが凄かったし、頭では分かってたんだと思います。
それでも汐を抱いてたままどうすることも出来なかった朋也を観てて
悲しくて涙止まりませんでした。

呆然となる中、あっという間にこの作品は時を進めます。

やつれて廃人のようになっていた朋也。
早苗の強引な誘いで、その後どうだったのかなって思ってた、渚の
忘れ形見の存在が明らかになります。
家でパタパタと物陰に隠れるその足音だけで、
涙あふれちゃいました。　ああ・・汐がいたよ・・・。

ただ・・愛する渚を失った悲しみにしても5年間も汐を放ってた
朋也の気持ち。
なぜ汐がいたのに立ち直れなかったのか意味が分かりませんでした。

汐との二人旅・・・
それは親とは何か、そして自分の父親を知る旅でもありました。
親の気持ちを知る。
それは自分が親になることで、真にその立場に置かれて初めて
知りえることなんだろうなって思います。

遅すぎるけど汐を愛し育てていく決意を決めるシーン良かったです。

まあそれには、秋生と早苗の素敵すぎる暖かい二人と彼らに
大切に思いやりのある子に育てられてきた汐の存在のおかげでも
あるんですけどね。
こらえてた早苗が泣くシーンは、その優しさ頑張りに涙止まりませんでした。

ようやく汐との再出発。
今まで無にした時間を取り戻すかのようにせっかく幸せな時間を過ごすのかなって思ってたら、汐まで原因不明の病に倒れます。

そして雪でのあまりに悲しすぎる描写。ちょと辛すぎます。
めっちゃ泣いてしまいました。
泣いてしまったけど、思い返すと死は避けられないって結果だったの
かもしれないけど、あの最後の瞬間に一人で行動を決めた朋也を
残念に感じたのも事実です。

過去に病気だった渚を一人にしてしまい、危うく渚を
失いかけた若き日の秋生と早苗。

人は誰しも未熟であり間違いもあります。
そしてその苦い経験を重ねて成長していくんだと思います。

当然、朋也は色々未熟だし、まあそれもしょうがないかなってのは
あります。
ありますけど、彼には自分の父親の時とはちがって身近に経験を重ねて頼れる存在となった秋生と早苗がそばにいたんです。

汐のことでもっともっと頼って欲しかったなって思いました。
（お金を断ったり、冷蔵庫が空になるまで追い詰めれらてたのを思い返すとなおさらそう思っちゃいます。）

最終回は一転しての悲劇の全てがなかったことになる世界。
これってどういうこと？
ハッピーエンド好きな自分ではありますけど
さっき見たばかりの汐の力尽きた瞬間が頭から離れなくてイマイチ
ついていけてないとこありました。

こんな世界があるんだったら
泣いたけど、汐が死ぬのはやっぱり観たくなかったかも・・・。

音楽は話数が多いのもありますけど印象にのこる良曲でした。
OP　Lia「時を刻む唄」
透き通る伸びやかな歌声、少し不思議なメロディーラインが
特徴的で素敵でした。
きみだけを～きみだけを～♪　何度となく繰返す言葉、歌詞が
この切ない物語そのものでリピート必死なんです＞＜！

そしてなんといってもやっぱり「だんご大家族」が良い
お腹の汐にむけて家族みんなで歌ったシーンが忘れられません！

クラナドは人生。良いことも悪いことも順番にやってきます。
後半は胸が苦しくなるシーンも多くて実際、幾度となく涙流しながら
観てました。　
ただ、
最終話やあの雪降るもう一つの世界がよくわからなくて
納得出来てないところも正直ある作品でした。

そのへんの難しかったところ皆さんの感想も気になります。