猫好き さんの感想・評価
1.6
物語 : 1.0
作画 : 1.5
声優 : 3.0
音楽 : 1.5
キャラ : 1.0
状態:観終わった
どうも好きになれない作品。原作に問題があるのかな?
原作を読んでいません。あくまでアニメを見た感想です
話の主題は、魔女ミケの旅物語にあこがれて、子供の頃から自分も魔法使いを目指してた少女イレイナ。その心意気で最年少で魔法使い見習いになって、フラン先生の元で修行。一年で魔法使いになって、子供時代からの夢をかなえ、世界を見るたびに出かけ、その先々で色々な人達に出会い経験を積んでいくという童話のような話
だとすると、毎回のお話には「童話」としてのクオリティを求めたくなるのですが、それがかなりお粗末。これって何がポイントなの?って記憶にも残らない雑な話が多すぎ
そもそも童話に必要なものとは、moral of the story、つまりは「教訓」なんですが、お話の九割がたにそれがまったく存在しないんです。ほとんどはイレイナにとっては(それと私にとっても)「あぁ、なんかそんなこともあったなぁ」程度のもの
そもそもイレイナは最初に魔女になりた時には頑張って修行してたものの、その後旅に出たら性格的かなりいい加減で行き当たりばったりなタイプなのが判明。自意識過剰で自分は美人と思ってるのは確かだけど、他人にはあまり興味も持たない人で、所詮何もしない傍観者なんですよね
長々とつづくどうでもいいような話のあとに、後半やっと唯一鑑賞に堪えるエピソードが登場。家庭内の問題からシリアルキラーになってしまった少女と彼女を救おうと必死になった幼馴染にかかわってしまった物語。その回を生かしてこれから話を膨らませていくのかと思いきや、、、
その次の回に、「今までの経験を通して、途中の選択肢を色々選んではありえた自分と向き合う」というのが出てきます。これがくだらないです。彼女はそれ以前に何も選択してないし、何も迷っていない。ただその時々に流されただけの旅を続けていただけで、そんなにたくさんの自分が居たなんていきなり言われても、目が点になる展開でした
そんな感じで根本的に童話として破綻しているので、雰囲気だけで楽しむアニメなのかと言われると、では誰を対象にしてるのか、ということになります。エレイナの可愛さを鑑賞する、という方向性でしょうか。押しの好みは人それぞれだから好きな人には好きなんでしょう
でも、どうも端々に「無駄百合」が見え隠れてるんですよね。イレイナを慕うサヤとか、サヤの姉妹とか、可能性のなかでありえた百合美少女愛好家の自分とか。私は百合物自体は嫌いではないのですが、男の人の妄想系無駄百合だけは拒否反応を感じます。ただの勘違い妄想ポルノを見せつけられてるようなものだからですね
結局、このアニメは女の子がわさわさ出てきていちゃいちゃするだけの話を作りたい、それを鑑賞したい人たち向けなんでしょう。それが不愉快に感じるので評価は低いです