てとてと さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.5
作画 : 2.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
男女で転移するなろう系の異世界物。割と真面目な作風だけど微妙
※作品データベース様より転載
【良い点】
主人公とヒロインがセットで転移させられ、共に力を合わせて乗り越えようという姿勢。
太一と凛の絆は十分感じられ、互いに一途を通したのは好印象。
タイトルに反し、安易に無双ができないで修行したり、仲間の見せ場も均等にある。
中盤以降は黒幕の陰謀で一貫した真面目なストーリーがあり、脚本は特に破綻が見られない。
敵対した奴らが捨てキャラではなく、意地を見せたり後に共闘したりする。
カシムは中々良いキャラだった。
強い力を得たことに対する葛藤や、守るための決意などなど、精一杯真面目に取り組んではいる。
高橋李依氏が歌うEDは良曲。
【悪い点】
戦闘シーンも作劇も非常に安っぽく、盛り上がらない。
安易な無双を忌避し中途半端に苦戦させるも、爽快感を損ねている。
どうせ底が浅いなら賢者の孫のように無双してくれた方が良かった。
シリアスな題材(力ある者の責務やら覚悟やら)を扱うが扱いきれず、空々しい。
例えば終盤に自分を殺せという敵ボスを言葉通り殺すシーン、妥当ではあるが、敵の思うツボ。
妥協せず決然としてる俺カッケーというところか?王道に反していて好感持てない。
中盤、ヒロインの一人を守れず死なせたシーンも、演出が雑でまるで感情移入できない。
太一と凛が別々に行動し戦う展開多く、ボーイミーツガールとしても序盤以降は期待外れ。
お色気ハプニングなどの要素も殆ど無し。
真面目な作風で、その真面目なストーリーが面白くないのが苦しいところ。
【総合評価】2~3点
精一杯真摯に物語を作ろうという意欲は評価するが、全く出来ていない。
なまじ真面目な分「賢者の孫」や「百錬の覇王」のようなネタ的な楽しみ所も皆無。
評価は精一杯好意的に見ればギリギリ普通といいたいところだが、正直つまらなかった。
「悪い」