STONE さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
とりあえず簡単な感想
原作は未読。
分割2クールもの後半戦ということで、基本的スタイルは前半と変わらずだが、新キャラで
フォージャー家にペットのボンドが、ロイド・フォージャーの同僚でフィオナ・フロストが登場。
フォージャー家におけるアーニャは別にロイドやヨルと仲が悪いわけではないが、やはり大人と
子供、そして超能力でロイドとヨルの正体をなんとなく知っていることもあって、どこか
構えているところがあり、そういう点では人と犬との関係ではあるが、ボンドは屈託なく
付き合える存在という印象。
一方のフィオナはそのシリアス具合やロイドへの重すぎる愛が空回りすることで笑いネタを
提供しつつ、ヨルのライバル的立ち位置に置かれることで、ヨルの心情にも変化が生じるなど、
ストーリー展開にも重要なキャラといった感じ。
コメディ系、ギャグ系作品はストーリーを動かすこと自体が笑いを生み出すものと、逆に
キャラの個性やキャラ同士の関係性が笑いを生むためにあまりストーリーを動かさない方が
いいようなものがあると思う。
これは単純に白黒どっちかという二極的なものだけでなく、両要素を持つ作品がほとんどで、
その割合は作品によって千差万別だと思うけど。
で、本シリーズはオペレーション・ストリクスという明確なミッションが存在することも
あって、「どちらかと言うとストーリーをどんどん進めていくことで笑いを取っていく
タイプかな?」と思っていたが、今では「急いでストーリーを進めず、今の関係性や状況の中で
面白さを見せるタイプの作品」という印象で、個人的にもスパイ活動そのものより、動かない
日常的なアーニャのイーデン校での学校生活の方が面白かったりする。
アーニャに関しては年齢詐称で、実はクラスメイトより年少なのだが、それにより周りより
勉強ができなかったり、発想が幼かったりすることがうまいこと笑いにつながっている感じ。
もっともシリアス的な視点で観てしまうと「こういうハンデがある状態で、ロイドの期待に
応えようとするのはなかなか大変だろう」と同情してしまう部分もあるのだが。
2023/03/05