名前を入力してくださ さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ドクズ主人公
作者の性癖全部持っていきました~みたいなキャラばっか登場する作品です。どうやら原作者はアダルトも描いていたようで、なるほどと腑に落ちました(作者は異なりますが、メイドラゴンが特にそれで...)。そもそも、主人公が常時全裸という...。
原作だとキャラ同士の出会いのシーンがあるようですが、アニメではそれをすっ飛ばしていきなり普通のシーンから始まります。初見だと何度もこれが1話だと確認する羽目になります。でもこれは良い効果だと思いました。登場のくだりで話を無駄に割くことが無いので、満足にキャラクターの日常を描ける効果があります。ちなみに、本来のあらすじは「中二病のゆりねが邪神ちゃんを召喚するも、帰し方が分からないのでそのまま共生するようになった」とのことです。
しかし、具体的なキャラ説明がほぼされず、ようやく最終回になって先ほどのあらすじの内容...らしいシーンが10秒程度流れる(OPの謎の掛け声の意味も分かる)といった具合なので、1期は「壮大な1話」として観るのが良いです。
観る人を選ぶと言えば、とにかくバイオレンスすぎて血飛沫が定期的に飛びます。某エルフェンとは全くの対比で完全にそれをギャグとして振り切っているのと、更には主人公が性悪の極みで不快です(巻き込まれるキャラクタたちが可哀そう)ので、これらに耐性のない人には全くおすすめできません。しかしながら、ところどころ挟まれるパロディネタやメタ認知的ギャグは面白かったです。
目を引いたのはオープニングの親切設計で、ある程度作品のあらすじが分かるようになっています。オープニングは単に作品の世界観をざっくりと感じてもらうためのものが大半(『キルミーベイベー』のようなそもそも説明にすらなってないものや、『まじぽか』のようなOP詐欺もあります)ですが、本作品はOPだけでそのまま完結しています。ある意味斬新だと思いました。
アニメーションに関して。何となくキャラデザが2000年代前半らしい気がします。古臭いというよりは、「ああ、アニメを見ているんだな」という安定感がありました。後半なんとなくアニメーションが崩れ...?た気がしますがなんともなかったです。邪神ちゃんはよくヌルヌル動きますし、声のバリエーションも豊富で飽きないです(某ぼっちちゃんを彷彿とさせる)。当たり役ですね。