テングタケ さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
凄い映像
レトロフューチャーな映像が一目見て凄いと思いました。手塚キャラがディズニーのような滑らかさで、しかも一度に沢山画面上にひしめいています。この映像は一見の価値あり。私にしては珍しく、観終わった後すぐに映像が観たくてもう一度鑑賞してしまいました。
ジャズを基調にしたBGMも趣があります。特にラストのスタッフロールの曲が感傷的で、普段ならNG集以外はほとんど飛ばすスタッフロールを最後まで観てしまいました。クライマックスのカタストロフに流れるレイチャールズのポップスも、まるでオペラのように臨場感がありました。
映像や音楽は秀逸ですが、ストーリーはイマイチかも。
・序盤、ロボットによる破壊工作が描かれるが、ロボットが自律的に行ったのか誰かが操っていたのか不明。そしてどちらにしろストーリーに絡まない。
・ロボット刑事Kのような相棒ロボが、活躍しそうで何の見せ場もなくあっけなくやられる。
・ヒロインの女の子は、悪役の娘の似姿らしいが、説明もなくドラマに絡まない。
・悪役のロックが、事情も分らずに引っ掻き回して独り相撲感がみっともない。
・悪役のやられ方が描写不足でカタルシスが薄い。
・悪役が何をしようとしていて、そして結果なぜこうなったのかよく分からない。
といわけで、ストーリーテリングはヘタクソとしか言いようがないです。まあ、りんたろう氏は昔からそうだったし、ストーリーなんてどうでもいい、外連味たっぷりのアニメ映像を見てくれ!というスタンスの人だから仕方がないですね。私はりんたろう氏の映画は好きですよ。
ヒロインの女の子は結構可愛いです。バービー人形並みかオリエント工業レベルか知りませんが、ノーパンで体育座りするの気になるから止めてください。