マージマジマジーロ さんの感想・評価
2.8
物語 : 1.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
魔法学校の生徒たちによる冒険譚
【物語】
入学以前の記憶がない主人公が、仲間たちと出会い自分を探していくという話。
本作と同じ作者が手掛ける『ゼロから始める魔法の書』の第二部という設定らしい。作者のインタビューにおいては「間違いなく新作として執筆した」と話しており、本作だけでも楽しめる。しかし、実際に視聴してみて、やはりゼロ書を観てからの視聴を薦める。
内容に関してだが、結論から言ってつまらない。
まず肝心な1~2話がキツイ。主人公の名前はセービルなのに「セブくん」と呼ぶ者もいて誰が誰なのか混乱する。導入が下手すぎ。
ストーリーは普通だが、最強とも最弱とも言えない中途半端な主人公が鼻につく。設定上仕方ないが世間知らずで無知なせいでラブコメ要素もショボい。
また、戦闘シーンは魔法の詠唱が長ったらしくて、緊迫感がなく生温い。グロシーンはまあまああるので観る方はご注意を。
【作画】
総合的な作画のクオリティは高いと思う。引き画でキャラデザが少し歪んでいたところもあったが、許容範囲。
しかしキャラデザがどうも惹かれない。特に獣人族。
【声優】
花守さんと水中さんの声が耳福すぎる。
演技面で印象に残った人は特にいなかったけど、みんな無難にこなしていた。
【音楽】
OP(dawn of infinity/fripSide)は本作の世界観に合わせながら疾走感のあるメロディーラインが良い。フルで聞いてもラスサビで半音上がるのがアツい。流石は名曲製造機。
ED(インプリンティング/▽▲TRiNITY▲▽)はイントロに特徴がある。また、絵本のようなアニメーションともマッチしていた。
【キャラ】
魅力のあるキャラクターが少なすぎるのが大問題。
終始ほぼ何もせず、やる気も成長も感じられない主人公。ロリ魔女。ド畜生学長。
そして自分がどの作品でもどうしても好きになれないのが獣人族。ワニのようなトカゲ、ネズミ、オオカミ等、どれも魅力が皆無。
あと神父とか傭兵とか名前つけてあげろよ、と感じた。
良かったのはゼロだけ。ゼロ目当てで何とか完走できた。