鹿羽 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
心地良すぎて、時間が溶ける。
最近、こころが荒み気味で日常系ほのぼの作品をも漁っている中で出会った本作。あまりにも素晴らしかったため、レビューを急ぎ書いている。傑作超えて怪作、ほんとは5.0でも物足りない!!
この作品の素晴らしさは、 ファンタジーの世界観、コメディ要素を自然に日常に溶け込ませるのがうますぎるところにある。そして、男女関係の鬱陶しさやいざこざや青森という村の人間のゲスな部分が一切出てこない。この時点で、神作確定だが、退屈感を一切感じさせない+登場キャラクターが限定されており、愛すべきキャラクターしかいない。まさに、怪物作品である。
日常系作品のメインキャラはほぼ例外なく、「天然」、「賑やかし」、「ツッコミ」という3要素があると考えている。本作では、天然:主人公の真琴、賑やかし:千夏(子供、無邪気系)姉の茜(酔っ払い、居眠り系)、ツッコミ:圭(天然要素も適度にある)。
わたしは、神経質なこともあり、どんなに好きな作品でも、キャラクターの言動に若干の鬱陶しさを覚えることが少なくとも作品全体で1、2度ある。
しかし、この作品は、自分でも驚くことに、そうした場面がただの一度もなかった。
主人公の方向音痴や魔女特有の常識はずれさは、あざといのに全く不快じゃない。賑やかしの千夏は、子供の可愛らしさのみを抽出し、姉の自由奔放、ダル絡みも絶妙な加減。そして、個人的に最重要の圭は、話の大半を適度に受け流し、会話の流れを決して遮らない、やかましくない、そして男キャラに付与されがちな空気の読まなさもマイペースという特徴にマッチし全く世界観を壊さない。
この作品、心地良すぎる。アニメを年間150作品以上は見ているが、これを超える作品に出会える自信がない。