退会済のユーザー さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
逆説の黙示録
「物語」を冠しながら何も語らないという凄まじいセンス。
キャラの説明に終始するのみというアニメ史上最高純度のキャラカタログ。
物語・物語?
作画・ユニークだがクドいかも
声優・ふつう
音楽・聴いたことある
キャラ・これぞアニメキャラ
あの曲・サビは素敵
キャラ数の多いアニメにありがちな「キャラの魅力が…」「掘り下げが足りない」という感想をもつ方が真に求めてるのはこれなのでしょう。舞台設定や整合性は二の次。こまけえことはいいんだよ。可愛けりゃよかろうなのだ。キャラの掛け合いこそアニメの醍醐味。そういう方には唯一無二かつ最高峰な作品なんだと思います。極端な妄信者と毛嫌いするアンチの賛否両論作。そういうユニークさを持ち合わせる作品こそ傑作と呼ぶに相応しいのでしょう。信者以外には奇作か怪作になるのかな。
全てのメディアにおいてそのユニークさを発揮する西尾維新。小説は言わずもがな。漫画においても「西尾維新原作」でしか出来ないことを表現する作家性はまさに唯一無二。(めだかボックスのアレとかね。大暮はイラストはべらぼうに上手いが漫画は下手)。地の文よりも装飾が本体のような作家性。装飾部分を排除すれば中身は実質1/5くらいになりそうな村上春樹タイプ。
キャラを説明するだけの作品なので評価基準はキャラが合うかどうかでしかない。オキニのキャラがいれば歴史に残る傑作だろうし、いないのであればスカしたクサいセリフが滑り倒してて気取った演出がサムすぎるだけのゴミでしょう。これ見て中身がないという評は難癖と切って捨てていい。日常きららに中身がないって言ってるようなもの。リコリコみたいに本題でない部分にケチをつけられるのが嫌ならもう萌えアニメは全部このタイプでいいんじゃないんでしょうか。掘り下げガーの方が望む理想形の担当回を超えた個別OPED付きの担当ショートアニメ詰め合わせ。でも今度はパクリダーが出てきちゃうかな。そいつらをキャラの魅力で黙らせるくらい強いキャラクターを作ればどうせ掌ギュルンでしょうがまあ簡単ではないか。
好き嫌いはどうあれ、これをなんとかカタチにしたシャフトは頑張ったと思います。