Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
萌えと暴力について 「Cygames×P.A.WORKSが贈る渾身のお仕事アニメ」
この作品は、オリジナルアニメだったみたいですね。
Cygamesさんって、ゲーム原作のアニメを制作しているとばかり思っていましたが、オリジナルアニメを手掛けられていたんですね。
そしてまさかのP.A.WORKSさんのお仕事シリーズ…かどうかは分かりませんが、少なくても公式サイトのTOPページには「お仕事アニメ」と記載されていました。
気になったのでググってみました。
するとP.A.WORKS制作の公式「お仕事シリーズ」とは、以下の5つの作品を指すのだそうです。
・2011年4月 花咲くいろは
・2014年10月 SHIROBAKO
・2017年4月 サクラクエスト
・2021年7月 白い砂のアクアトープ
・2022年10月 アキバ冥途戦争
この作品もしっかり「お仕事シリーズ」の枠組みに入っていましたよ。
主人公が女性でオリジナルアニメという共通項があるみたいです。
1999年春
かわいいメイドに憧れて、ひとりの少女が秋葉原にやってくる。
世紀末のアキバは、多種多様なメイドさんでいっぱいいっぱい。
メイドカフェ「とんとことん」、通称「ブタ小屋」は、
今日もブヒブヒ営業中!
一緒に入店した新人メイドは破天荒さんで、
ドッタンバッタン大慌て。
推しメイドや調教師、秋葉外生命体も現れて、
赤バットはフルスイング!
これは、全てのご主人様とお嬢様に贈る、
渾身のメイドお仕事奮闘記。
「みなさまのお帰りを
おまちしてますブ~」
公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
かつて、ここまで砕けたINTRODUCTIONがあったでしょうか。
しかも、赤バットって何!?
と思ったら、作品に纏わるネタ振りだったんですね^^;
しかし、P.A.WORKSさんも振り切りましたね…が率直な印象です。
これ、秋葉原で…しかもメイドである必要ってあったんでしょうか。
と正直序盤は頭の中に?が3つくらい並んだ状態で視聴をしていた感じです。
だって秋葉原のメイドさんですよ…
目の前で起こっているのは、凡そ秋葉原のメイドのイメージとかけ離れたやり取りが行われていたんですから…
メイド=冥途と読み替える理由も納得です。
納得ですが、人の命が軽く扱われているようなシーンが見受けられたのは個人的に残念だったかな。
これまでのお仕事シリーズって、人と人を繋いできたじゃありませんか。
誰かのため…大切な人のためだから頑張れる、そんな滾る思いが溢れているから感動もひとしおだったんです。
そういう意味では、この作品にも心意気はあったと思います。
みんなの家である「とんとことん」とそこで働く家族を身を挺して守りましたから…
でも、明らかにこれまでの「守る」とは一線を画す物語であったのは間違いありません。
「人を呪わば穴二つ」と言うではありませんか。
もちろん、完全にフィクションと化していたので、これを真似る人が出るとは思いません。
そうならないことを祈るばかりです。
オープニングテーマは、とんとことんスタッフ一同による「メイド大回転」
エンディングテーマは、サトリナによる「冥途の子守唄」
1クール全12話の物語でした。
色んな意味で衝撃的な作品だったと思います。
リアルで疲れている私たちは、とかく癒しや和みを求めがちですが、こういうネジがぶっ飛んだ作品もスパイスが効いていて悪く無いのかもしれません。
とんとことんのメンバーは決して嫌いじゃありませんでした。
但し、店長を除いてですけれど…
今頃、どこで何をしているんでしょうね^^;