overnao さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 2.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
チューニングを誤ったアイドルアニメ (追記)
9年前にこんなアイドルアニメがあったなんて知らなかった。ラブライブの影に隠れていたらしい。
最近放送されたぼっちざろっくの主演声優の方が、Wake up girlsで有名になったと聞いたので見てみました。
監督も作曲者も有名所を起用していてコケる要素が無いのに見事に滑っているのが不思議な作品ですね。アイドルアニメなのに妙に張り詰めた空気な鬱展開、無意味で不気味にすら感じるエロ描写、イマイチ乗れない楽曲、共感できる魅力的なキャラがいない、キャラの見た目がリアル志向で地味、、、どんなアニメにだって悪い要素はあるのでいちいち指摘するのも野暮ですが、この作品は絶妙なチューニングを間違えてアイドルアニメとしてやってはいけない地雷を片っ端から踏み抜いてしまっていると感じました。
今までの萌え萌えしたオタク向けアイドルアニメとは違う、リアル志向で、ファン側もしっかり描いた新しい作品を創りたいという制作陣の意図は分かるんですけどね。実験作品としての側面もあると思うので、単純な面白さを追求してないのはわかってますが、それにしたって外しすぎですよ。
追記:
最近推しの子に対して「芸能界ドキュメンタリー」と批評している記事を見ました。wake up girlsもまた、芸能界ドキュメンタリーとしての機能があると気づきました。視聴者した当初は不気味なエロと鬱展開に嫌悪感を感じましたが、実際の芸能界はこれよりさらに酷く、そのような世界をアニメに落とし込んだドキュメンタリー作品だと考えると、悪くないのかもしれません。