「走り続けてよかったって。(TVアニメ動画)」

総合得点
61.6
感想・評価
62
棚に入れた
233
ランキング
5337
★★★★☆ 3.2 (62)
物語
2.9
作画
3.3
声優
3.4
音楽
3.2
キャラ
3.1

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ネタバレ

ローズ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

夢追い人

声優になるという夢のために専門学校に入学した須山湊。
下宿先で先輩からのエールを受ける。
先輩の大森千歌子と出会い、切磋琢磨して声優という夢を追うのだが……

アニメにおいて声優は花形ポジションになりました。
専門学校から養成所、さらに事務所所属という越えなければならないハードルが沢山あります。
生活をするために、学費を稼ぐためにバイトをする事は当然として、
これらの生活苦に耐えられないと声優になる、という夢はキビシイでしょうね。

本作品の主人公は須山。
まだ学生という身分ですが、周囲の評価は高い方です。
しかし、文化祭では主役ができずに落ち込みます。
講師に指摘された問題を解決。
声に感情を込めるという難しい難関にチャレンジします。

作中では学生という身分なので、凄い演技だなぁと思わせる場面は少ないです。
ヒロインの演技が、少し残念かなぁと思いますが、本職の声優という訳ではないので仕方が無い。
折角、演じている人は一流の声優さんを集めて作品を作っているのですが。

たしかに夢を追いかけて努力する事は大切な事です。
しかし、声優志望者が全員声優になれる、という事は無いでしょう。
声優という職業になっても、安定した仕事では無いですからね。
夢を持ち続けるのは良いと思いますが、どこかで区切りを考える事も重要だと思います。

本作品には代々木アニメーション学院が絡んでいます。
専門学校側としては、人気のある声優育成コースなどを作って、声優志望者を受け入れたい所です。
日本は少子化。
学校も淘汰される時代です。
アニメ関連の仕事に従事したいのであれば、専門学校で学ぶ事は役立ちます。
ただし、声優という職業は狭き門。
大多数の学生は声優になれずに、他の仕事を探す事となります。

若者には夢を追いかける事ができる特権があります。
何度でもチャレンジできる、夢を諦めない、という若者は多いでしょう。
現実を直視しながら夢を追いかけるのは、中々できる事ではありません。
これから声優になりたい!という人には希望を与えますが、
それ以外の人には、専門学校の宣伝かな?とも思わせます。
アニメ制作の一端を担う、声優という職業になるには狭き門。
若者にしかできない、夢を追い続けている内容でした。

投稿 : 2023/02/11
閲覧 : 140
サンキュー:

16

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