えりりん908 さんの感想・評価
4.0
物語 : 2.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
キャラ立ち最高(≧▽≦)だけど・・・世界観が残念~( 一一)
キャラクターの魅力に尽きる!
そうとしか思えない作品でした。
だから評判がよかったの、すごく解ります!
私も、放送中は毎週、放送が楽しみで楽しみで(^^♪
千束ちゃんのキャラの強さがとにかく面白くて、
陰、というか悲しい秘密の部分も含めて前向きで明るくて、
親父~?みたいなノリも見せてくれたり{netabare}(普通の女の子だったら、たとえ洗濯してあっても、他人の下着なんか着れません!){/netabare}、
すごくガーリーで愛くるしくて仕方ない表情も見せてくれたり。
キャラデザもよかったけど、安済知佳さんの突き抜けた演技、最高でしたw
それでいて、{netabare}作品の中心となる戦闘シーンでは、
無類の天才っぷりを遺憾なく発揮してくれて。
殺さない決意も、恩人への感謝の気持ちもストレートで、
自分にも誰に対しても{/netabare}ブレないところも、とっても魅力的でした。
ガチの出世願望で月の裏側みたいに凍てついていたたきなちゃんは{netabare} 、
千束ちゃんの太陽みたいな人柄に照らされて、
回を追うごとに笑顔が増えて、喫茶リコリコのメンバーとして馴染んで行くの、素敵でした。
みずきさんもくるみちゃんも、一癖も二癖もありつつ面白くて、
メインキャラ陣は本当、よかったなあと思います。
惜しかったのは、マシマさんかな?
もっと圧倒的な「純粋悪」として、
狂気のような個性をもったキャラクターとして描いて欲しかったと思います。
そう、
バットマンのJOKERのように。
あるいは羊たちの沈黙のレクター博士のように。
せっかく、アランチルドレンとして登場しながら、
いちいちひるんだり、人間臭い側面見せたりの弱っちいキャラじゃ、
全然物足りないんですよね。
そういう意味では、彼の最後の登場シーンだけは、
静かで気味悪い、見事なヒールっぷりが冴えてましたけど。
で、残念でたまらなかったのが、
作品全体の世界観です。
これは、キャラ寄りにシフトして視聴してないと、
気になって気になって気になって。
何百年?も昔から、世界を陰で操作してきた筈のDAが、
こんなポンコツリーダーに指揮されている組織ってことで事足りるのですか?
そもそもたくさんの孤児の女の子を殺人マシーンに育成するほどの非情な機関でありながら、
現場で汚れ仕事するメンバーが、みんな揃って甘々なのはどうなの。
それでいったら、アラン機関はもっとひどいかも。
善悪を超然と超えた存在として世界に君臨する、
そんな面白そうな設定の筈なのに、
結局出て来たのは、エージェントのヨシさんと、その秘書役の女性だけで、
ここのあたりは、広げるつもり全然無しのまんま。
結局何だったの?無意味な存在じゃない!って不満、解消できませんでした。
最終回の最後で、
喫茶リコリコのメンバーが揃ってハワイに脱出してしまったのが、
救いのように見えてしまったのって、
こういう結末の方がさっぱりしていてよかったと思えるから、
DAとかアラン機関とか、本来なら重くなるそんな世界観、
持ち出さなきゃよかったのに。
そういう風にしか思えなかった。
私なりの考えとしては、世界の成り立ちが明らかになるにつれて、
正義の在り処が揺れ動くような作品であって欲しかった。
喫茶リコリコのメンバーが、他のリコリスたちも結集させて、
こんな闇のディストピア組織ぶっ壊す!
そんな展開でないのなら、
DAもアラン機関も要らないものだったというのが、私の結論になってしまいました。
キャラクター×アクションコメディとして、
地下鉄襲撃とか電波塔爆破とかいった事件は無しで、
4話目のパン〇回や、{/netabare}8話目のウン〇パフェ回みたいな
日常の事件やアクシデントを
もっとフューチャーして楽しませて欲しかったと思います。