ようす さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
台風の後の、晴れ晴れとした空のような。
スタジオコロリド制作のアニメーション映画。
公開は2015年です。
短い時間だから仕方がないのでしょうけれど、
いまひとつ響くものが…^^;
30分ほどの作品です。
● ストーリー
文化祭前日。
東シュウイチ(あずま しゅういち)は、
野球をやめたことで親友の西条ケンタ(さいじょう けんた)とケンカになる。
その日、大型の台風が近づいたことで、
離島にある学校に取り残されてしまう生徒たち。
そんな中、東は外の鉄塔の上に立つ少女の姿を見つける。
鉄塔から落下し、苦しそうな彼女を助け、
古い体育館で看病する東。
彼女は地球を再構築するために送り込まれた人柱なのだという。
ストーリーは短い時間の中でうまくまとめられていました。
人物の心情を深くしっかり描く時間はないので、
残念ながら響くものはありませんでしたけど^^;
女の子(ノルダ)をきっかけに東と西条のぎくしゃくの理由や仲直りの様子がさらっと描かれるのですが、物語の進行のついでに回収ー!という寄り道感w
メインがノルダとの交流なのだとしても、
そちらも中途半端なんですよね。
結局ノルダが何者なのかはよくわからないままだし。
時間をかけてもう少し丁寧に描かれていれば、
違った見方になったかもしれません。
● キャラクター&声優
東、髪が長くて最初は女の子かと思いました。
自分の胸の内を語りたがらない男の子ですね。
だから西条も余計にイライラして、
ケンカになってしまう。
キャラクターとしては可もなく不可もなく…
全員がどこかで見たことあるようなキャラクター。
それよりも私が気になったのは、声優さんです。
聞いてすぐわかってしまう素人感。
これは絶対プロの声優さんじゃないなとすぐわかりました。
別に棒読みというわけではないし、
ものすごく下手というわけではないのだけど、
プロの声優さんとはやっぱり違うんですよね。
何が違うのか、プロの声優さんの演技と比べたくなりました。
俳優さんでもうまい人はいるけれど、
今回はお世辞にもうまいとは言えない。
ストーリーが進むにつれ、
聞いていられなくなってしまいました^^;
● 音楽
【 主題歌「嵐のあとで」/ Galileo Galilei 】
この曲は良かった♪
物語の終わりの雰囲気にもぴったり合っていて好きです^^
エンドロールのイラストが一番好きだったかも。
イラストの内容はつかみ切れていないところが多いのですが、
絵のタッチが好きでした。
● まとめ
30分の作品に深みを求めるのは無茶かもしれませんが、
あまり満足感は残りませんでした。
作品の後味は好みでしたけど。
それは主題歌のおかげかな。
監督さんはこの作品で新人賞をとられていますし、
今後の活躍を応援したくなる作品ではありました♪