ぴかちゅう さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
氷かぐやで感動するとは・・・
私にとって、コロナ禍が始まって以降、初の映画は、この「かぐや様」でした。正規料金1900円とは高くなりましたね。そもそもコロナ禍前もアニメも含め映画はそんなに行かず(年1−2回くらい?)、多分前回のスクリーンでの映画鑑賞は、シンガポールで見た2019年のコナン映画でした(ちなみにこのコナン映画の舞台はシンガポールですが、シンガポールで見るために、行ったわけではありません笑)。
本作、内容は基本的には原作の14巻138話から15巻151話(+かぐやの告白シーン)を忠実に再現しています。原作は現在19巻まで既読です。アニメとしての独自色は薄いのですが、原作を読んだときと比べると、かぐやの心の動き(氷かぐやとあほかぐやの頭脳内戦など)に重点が置かれている印象を持ちました。
そして、古賀葵さん!わりとかぐやのコメディ路線の印象がありましたが、氷かぐやもとってもよかったです。今回、この作品で一番よかったのが、この氷かぐやの感情表現・心情表現でした。冷たさも、悲しさも、辛さも、とてもよく伝わってきました。特に、氷かぐやが、白銀を追い込みすぎた後に、自分から引き去ろうとするシーンは圧巻でした。
その意味でも、TVアニメと比べると、コメディもあるけれども、シリアス重視でしょうか。
そういう観点からは、最後の12月27日のシーンは、そこで終わる意図はもちろんわかるのですが、私自身は12月24日で終わってもよかったかな、と思いました。氷かぐやとしては、そこで白銀とキスして、かわいいって言ってもらえたのが、やっぱり大事だと思うので。
あぁあと、原作での、12月24日の公園での氷かぐやの「性格悪いのが好きなんですか」は、省略されてしまいましたが、わりと氷かぐやっぽくて好きなセリフだったので、古賀さんの声で聞きたかったですね。
主要なサブキャラは、一応なにかしらの形で出てきたかな。ただ、特定のサブキャラが好き、というひとには物足りないかもしれないです。
アニメを入り口に、原作まで買ってしまって、特別展も行ってしまったので、今後、ぜひ4期以降もやってほしいです。映画でカバーしたのはストーリー上、かなり重要なところなので、できれば、TVアニメしかみていない人もついていけるように、4期でも、短くてよいのでちゃんとこの部分もカバーしてほしいなぁと思います。