ヘンゼル さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
女性をモノ扱いする節がある原作者
ポリコレとかフェミニストとか、そういった極端な思想や考えを抜きにして語らせてもらうと、いわゆる原作者様の性癖として、女性をモノ扱いしたり、性的に小汚い男と性交渉を行うといったドSかつ、凌辱プレイが好きな方なんだなと思った。
自分はそういった趣向や性癖を持ち合わせていないため、この原作者が抱く性癖が好きではないし、むしろ嫌いなほうである。
無論、これは全て創作かつフィクションで、実際にそういった行為に及んだというわけではないのだから咎めるべき行為ではないというのは分かっているし、人様の性癖や趣向は人それぞれ。
キャラクターを汚すのも、モノのように扱うのも、創作の中なら何をしたって許されるし、実際、それが許される状態が続くべきだとも思っている。
しかし、やはり自分的には受け入れがたいのも事実だし、性癖を鑑みて人の性格を勘ぐるような事はしたくないのだが、この作品の原作者はかつて、2021年にもアニメ化された「回復術師のやり直し」という女性に対して恨みでもあるのかというぐらい、強烈な凌辱プレイを何度も描いている作品を生み出している。
自分の性癖を公開するのは自由だが、やはりこの人の作品はこうやってキャラクターを使うのかと、自分はこの作者に嫌悪感を覚えてしまった。
本作品の異世界貴族は、世界をいずれ滅ぼす勇者を、転生前は世界最高の暗殺者とまで呼ばれた主人公がどうやって暗殺していくのかというのが大まかなあらすじとなっている。
女神からもらったスキルを巧みに駆使し、どう勇者と渡り合っていくのか。その過程を追っていく作品となっている。
ここまでを踏まえたうえで言わせてもらうと、比較的まともなストーリー展開となっている。主人公も、前世では感情を殺した暗殺マシーンとなっていたのに対し、転生先では人間らしさを取り戻していく。ヒロインたちを巧みに助け、暗殺者としての本分は忘れない。
しかし、はっきり言ってしまおう。この作品の欠点は、テンプレや色々な作品が行ってきた展開をなぞってきただけに過ぎず、個性が死んでいる。
唯一、魔法の設定に関しては良かったが、それ以外の設定や展開である。目新しさというものが感じられず、面白い作品ではあったが、その面白さはこの作者自身が生み出したものではなく今まで紡がれた作品の賜物であり、作者自身の手柄じゃない事がよく分かってしまった。
少々このレビューではきつい物言いがあったため、この作品が好きな方は申し訳ない。アニメ会社様の作画も悪くなく、「馬車での会話シーンが多すぎないかこのアニメ」とも思ったが、それが原作に準拠したものであるならそれも致し方ない事である。ちなみに、この作者様の作品をもう見る事は無いと思う。(確定ではないが)
アニメとしては十分観れるものであるため、星3とする。