退会済のユーザー さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
アドリア海、シャンソン、そして豚?
ジブリの中で最も好きな作品。
TV再放送で約20年ぶりに視聴。
私はイタリアが大好きです。
ちょっと景色の良い所にはカフェ用のテーブルセット、お洒落なサングラスをかけた腰の曲がったお爺さん、生活の中に浸透した美しいローマ時代の教会なんかを見てると“イタリア人って人生楽しむのが上手いな!”と思ってしまう。
紅の豚はそんなイタリアの内海、アドリア海が舞台です。
まず最初に感じたのはその絵の美しさ、アドリア海と空の青と主人公ポルコの愛機S21のビビットな赤のコントラストがどの空戦や飛行場面でも美しく思わず見入ってしまう。
そして、久石譲さんのBGMや空賊のたまり場の酒場で流れるジーナ(加藤登紀子さん)が歌うシャンソンが場面場面をセンス良く盛り上げる。
ポルコや空賊達が織り成す、ハードボイルドな会話のやり取りは非常に楽しく時に深い。
ストーリーは王道的だがテンポ良く進むので、いつの間にか引き込まれ、ポルコが豚である事はむしろ大切なスパイスの一粒になり代わって、キャッチフレーズ通りカッコイイ、この展開力は見事としか言いようが無い。
私は安っぽくない王道ストーリーは大好きです、これだけ脇をしっかり固められると、王道はむしろ破壊力抜群で見終わった後、サラッと心を洗われてしまい、爽快さと深い感動を感じてしまった(^_^)。
20年たってなお色あせない良作!!