てとてと さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
男子の方が活躍してた感。比較的優しい作風で致命的に悪い点は無いが、地味で決め手に欠ける
シリーズ19作目で全45話。料理がテーマで、レシピッピという精霊を奪われるとお料理が美味しくなくなっちゃう、美味しい笑顔を守るべくプリキュアたちががんばる。
【良い点】
シリーズの中では優しめの作風。
敵組織が比較的極悪な印象少なく(終盤の食料で脅迫する展開はガチではあるが)、敵ボスも幹部たちも各々悲しき過去を掘り下げて最終的に救済したり、プリキュア側にあまりギスギスした展開が無いなど、見やすい。
横軸で日常系めいた和やかな雰囲気あり、縦軸は男子たちのドラマを掘り下げつつプリキュアたちも活躍する分かり易い。
テーマはふんわりしているが、美味しいものを皆で仲良く食べて笑顔になろう的な気風は好感持てる。
未熟な精霊コメコメの成長ドラマや、各々課題で成長する路線も、まずまず。
雰囲気的にも和やか寄り、かつ終盤など要所のシリアスもちゃんとあり、手堅い内容。
男子の存在感が高い。
オネエ口調の青年が兄貴分的な見せ場多かったり、ボーイフレンドのタクミ君が健気に活躍したり仄かにラブコメ感あったり。
ストーリー的にもローズマリーの方が主役だった感もある。
キャラデザは精霊幻想記と同じ人で、アニメ的な萌えを感じる。
キャラ萌え的には序盤の怪盗ジェントルーちゃんが可愛かった。
【悪い点】
終始地味であまり見所が無い。
料理で笑顔も、レシピッピの争奪戦に終始してあまりテーマに活かせていない。
この路線だと14作目のキラキラ☆プリキュアアラモードの方が良かった。
嫌味が無い作風の裏返しでドラマに波乱が乏しい。
序盤から洗脳されて後に追加プリキュア枠だろうな、な怪盗ジェントルーも、大したドラマも無くあっさりと加入し以降空気気味。
クッキングダム関連の話は悪くないが、男たちの話でプリキュアそっちのけ。
キャラドラマも悪くはないが、地味。
男子のキャラは立っていた一方、プリキュアたちはイマイチ固有の印象に乏しい。
キャラ付けや交流要素が無難すぎる。
戦闘シーンは悪くはないが、可もなく不可も無し。
然程盛り上がらず。
【総合評価】4~5点
1年通して最低限は楽しめた程度には悪くなかった。
ここ数年の中では比較的マシな方。
ただ、シリーズ中ではこれといった目玉になる強みが乏しく、退屈と言わぬまでもあまり印象に残らず。
後で45話も見返したいかと言われると厳しく、埋もれていきそうな凡作。
評価はギリ良いでいい気もするけれど厳し目に「普通」