Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
全員、忍者―― 敵か、味方か? 裏切りのどんでん返しが待ち受ける現代任侠アクション!!
この作品は、オリジナルアニメだったみたいですね。
アニメーション制作はTROYCAさん…
TROYCAさんと言えば、「アルドノア・ゼロ」「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」「Re:CREATORS」「やがて君になる」「ロード・エルメロイII世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-」などの作品が頭に思い浮かびます。
どれも、とても丁寧に制作されているのが見て取れる作品ばかり…
個人的には、アニメーション制作がTROYCAさんだと知って俄然視聴意欲が湧きましたけれど^^
忍者は、存在しない。…と、我々は思っている。
仮に忍者が存在したところで、忍者はその姿を我々に晒すことはない。
だからこそ、忍者は『表向きには』存在しないのだ。
主人公、櫻羽一時は、我々と同じく忍者は存在しないと思っている、普通の男子。
彼には普通の、幸せで輝かしい日々が約束されている…はずだった。
ある日、一時は命を狙われ、それが甲賀忍者の仕業であると聞かされる。
なぜ一時は命を狙われたのか?それは…彼が由緒正しき、伊賀忍者第19代正当後継者だったからなのだ!
伊賀と甲賀は長年対立しており、甲賀は伊賀を侵略しようとしている。
一時が生きるためには…自らも忍者になるしかない!
こうして、誰も知らない忍者の世界に身を投じる一時。
一人前の忍者となるべく学び、戦い、苦難に立ち向かう。
だがそれは、一時が辿る過酷な運命の、ほんの序章でしかなかった…。
『アルドノア・ゼロ』『アイドリッシュセブン』のTROYCAが放つ、
先の読めないオリジナルニンジャアクション、2022年放送開始!
公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
確かに、現代社会の中に忍者が暮らしているとは想像しにくいですが、伊賀や甲賀といった忍者の血筋が絶えていないとすると、少なくても自分の先祖は服部半蔵や猿飛佐助という方がいらっしゃっても不思議ではありません。
いえ、寧ろ普通にいそうな気がするんですけど…
と言うのも古い記憶になりますが、我が家に「家系図を作りませんか?」というハガキがポストに投函されていたのを思い出しました。
それによると、我が家の先祖は源氏で伊賀忍者の末裔だと記載されていました。
もちろん、それを信じ散る訳ではありませんけれど…
ですが、改めて「家系図つくりませんか」でググってみると、複数の広告にヒットしたのにはビックリでした。
自分の家系図…一体どれだけのニーズがあるんでしょうね^^;?
自分で家系図を作ることもできるようなので、興味のある方はググってみることをお勧めします。
序盤から思いきり脱線してしまいました^^;
この物語に登場する伊賀、甲賀…に限らず全ての忍者は血筋と里の仲間をとても大切にしていました。
どちらも唯一無二でナニモノにも代えられないから…
この物語の主人公は櫻羽 一時というごく普通の高校生です。
ところがある日突然、自分は伊賀忍者の第19代正当後継者であると告げられるんです。
また、同時に命を狙われていることも…
普通の高校生は、絶対に命なんて狙われませんので。
それに、自分が忍者であると突然言われても困るだけです。
そもそも忍者って何をするかすら分かりません。
忍者、頭首、刺客…
普通の高校生活を謳歌すると決めていた櫻羽 一時は、真逆の忍者としての道を歩むこととなり物語が動いていきます。
完走して振り返って思うこと…
確かに作画は良かったと思います。
TROYCAさんらしい安定感もメッチャ感じました。
でも、私にとって作画以上に声優さんの迫真の演技が心に刺さりました。
闇に住み、闇を纏い、闇に蠢くのが忍者だとすると、決して表舞台に出てくることは無く物語の展開的にはどうしても悲しみを避けて通ることはできません。
そんな記憶に刺さるシーンでの声優さんの演技が半端ありませんでした。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
オープニングテーマは、ハンブレッダーズさんによる「光」
エンディングテーマは、黒子首さんによる「おぼえたて」
1クール全12話の物語でした。
物語も1クールの尺の中で綺麗にまとめられていたと思います。
強いて言うなら、後日譚までの過程がもう少し描かれると嬉しかったんだけどな…
でも、しっかり堪能させて頂きました。