エイ8 さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
矛盾する論理の頻発が玉に瑕
劇場アニメ『Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS』(フェイト ステイナイト アンリミテッドブレイドワークス)は、2010年1月23日に劇場公開された(wikipedia)
劇場版作品。『Fate/stay night』とのタイトルでテレビ放送されたものは「セイバー」ルートと呼ばれるのに対し本作は「遠坂凛」ルートと呼ばれるものである模様。よって前作とは序盤の展開そのものは似ているものの中盤から大きく変更されています。
さすが映画作品なだけあって作画は上々、シナリオの方も前作を観ていたのなら大体ついていける範疇だと思います(逆に言うと初見ならば何のことだかさっぱりわからないかも)。
概ね良作と言っても良い内容だとは思いますが、論理がわからなくて困惑することがちょくちょくありました。
1・凛が「動けばマスター(間桐慎二)の命はない」と狙いを定めてるのにも関わらず「マスターを殺しても俺を止めることはできぬと判断したわけか」と意味不明なことを供述するギルガメッシュ
2・「ギルガメッシュと戦うのはセイバーじゃない」と言ってそれ相応の準備を進めたにもかかわらず結局セイバーがギルガメッシュと戦うことを当てにしてた士郎達
3・「この山門ある限り消えることはない」と言った直後に「夜明けまで持たぬ身」とか言っちゃう佐々木小次郎
4・士郎の肩の紋章は凛との間のものだった筈なのに何故かセイバー所在の判断基準となってる
等のように尺の都合上情報を圧縮したというだけでは説明がつかないような支離滅裂なやり取りがあり、最早わざとやってるんじゃないかと疑いたくなるほどでした。じゃあこれが本当にわざとだったとして、何故そのようなことをやるのか動機が謎なんですが、この辺ゲームをプレイしていればわかるんですかね?他にもセイバー捕まってるのにすごすご一旦退却するとか、前作の後先考えない士郎くんの性格からすれば考えられないことなんですが。
とはいえ先述した通り迫力もありましたし内容自体はそこまで悪くなかったです。特にアーチャーの正体にはドキリとさせられました。てかあんなん気づくわけないやん、声変わってるねんからさあ。
残念だったのはライダーがかませ過ぎだったことぐらいですかねえ。ていうかサーバントとはいえあんなえちえちお姉さんを侍らせていながら何の文句があるというのか慎二くん。