RFC さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
独特な世界観 散らばったパーツは割とほったらかし
キャッチさんの推しとキービジュアルに惹かれて視聴開始。
【作品概要】
壁で囲われたとある町。
そこには普通の人間と、
人間そっくりで羽と天使の光輪を持つ「灰羽」と
呼ばれる種族が同居しています。
主人公ラッカは夢から覚めたら灰羽になっており、
それまでの記憶がありません。
目覚めたラッカと先輩灰羽たちの物語。
【作品に対する感想】
年齢によって受け止め方が大きく変わりそうな作品でした。
※詳細は1)に記載します。
色々細かいルールでがんじがらめになっている
独特の世界観は若い人が作った作品なのかなって印象です。
1)物語
物語の進行は非常にゆっくりで、
世界観と人物をたっぷりの時間をかけて描いています。
今風のさっくり手短にというのとはだいぶ差異があります。
その辺は世代によって是非が分かれそうです。
➀心理描写
10,20代で未来がまだたくさんある世代にとっては
死や消えてしまうことに対する恐怖は
すごく大きいと思います。
また「解らない、知らない、理解できない」ことへの
恐怖も大きいと思います。
そういった描写は良く描けており、伝わってきました。
一方で私は歳食ったせいか、必ず訪れる死や
誰にも気にされないことに慣れて(麻痺?諦め?)
しまっています。
登場人物たちに共感するというよりは、
客観的に「ああ、昔はそうだったそうだった」と
眺めているような、懐かしむような感覚で
視聴していました。
➁世界観
{netabare}
壁に囲まれた街がなぜ必要なのかもわかりませんし、
灰羽が何で存在するのかもわかりませんし、
灰羽がどういう存在なのかもわかりませんし、
灰羽が旅立つというのも良くかわりませんし、
灰羽を取り巻くルールの必要性もわかりませんし、
こういうもんだと受け入れるしかなかったです。
投げっぱかよ!とは思ったんですけど、
それはそれでリアルなのかなと。
人間が何で存在するのかも、どういう存在なのかも
死んだらどうなるのかも良くわかりませんしね。
全体像が分からないまま走らされてたり
走らざるを得ないで走ってることって沢山ありますし。
死んだ人が灰羽になる…んでしょうか?
でもそれだと灰羽がもっとたくさんいないと
おかしいでしょうし。
あと自殺した人が罪付になる?
{/netabare}
2)作画
2002年の作品ですし、
さすがに絵の古さや粗さは感じます。
ただ、そういうのを見る作品ではないのかなと
あまり気にしないようにして視聴してました。
4)音楽
BGMは綺麗だったと思います。
5)キャラ
➀ラッカ
ごく普通の年相応の女子。
不安、怖れ、悲観的なところ…
みんなが強いわけではないですからね。
そういう意味では試聴者代表の子なのかなと思いました。
➁レキ
面倒見の良さの裏側の面ですが、
そんなのみんなあるものじゃないかなと思えます。
悪い面だけ抽出して強調して言えば、
ああいう言い方になるだけで。
理由はどうあれ、ラッカの支えになり助けていたのは
変わらない事実ですからね。